『ラブプラスEVERY』への期待と不安　10年越しの恋模様を楽しむために、プレイヤーがすべきこと

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　この秋、ようやくカノジョたちとデートができるのか。二度に渡る延期を経て、スマートフォンアプリ『ラブプラスEVERY』（コナミデジタルエンタテインメント）が11月に配信されることが発表された。

　この作品の当初のリリース予定は2017年冬。2年余り遅れて、シリーズ10周年という節目に配信となった。

　気がつけば1作目の発売から10年の月日が経とうとしている『ラブプラス』シリーズ。現実世界ならカノジョたちもとっくに大人になって、ともすれば子持ちになっていてもおかしくない頃。実際、当時必死にDSを開いてゲームを進めていた高校生や大学生の中には、結婚して子持ちになっている人も多いこと。

　それでもゲームの中の彼女たちは歳を取ることなく、再びユーザーを甘酸っぱい高校生の恋愛へと誘ってくれるのだから、涙がこぼれるではないか。

　現在のPVでは、細かいゲームの仕様は明らかになっていないが、一部のシーンはVRゴーグルを使って視聴ことも告知されている。つまり、これまでは小さな画面の中の存在に過ぎなかったカノジョたちと、よりリアリティのある恋愛を体験できるようだ。

　ブームから10年目にしてのリリースということで気になるのは、自分やほかのユーザーの嗜好の変化である。現実に年齢を重ねている我々は、人生の辛酸も知っている。そうなるとカノジョたちの高校生ならではの思考に対して、ちょっと首を傾げる部分も。

　筆者もブーム当時は、まず姉ヶ崎寧々さんとの恋愛を熱心に楽しんでいたのだが、今となってはその性格に対して「常に誘い受けかよ」と思わなくもない。小早川凛子に対しては距離感が妙な感じがするし、高嶺愛花には長く付き合ってると意外に話題が少なくて飽きそうとか……。

　そう、11月のリリースに向けて必要なのは、ユーザーの側がもっと思考を高校生の恋愛脳へ戻すこと。そうしなけばもうカノジョたちの恋愛を心から楽しめないような気がする……。
（文＝昼間 たかし）