いよいよコンビニからアダルト誌が消滅する。消滅時点で、コンビニ売りが主になっているアダルト誌は何冊あったのか。増刊枠などあるので実数は差違がでるかもしれないが、実写系で13社34誌。マンガが7社13冊程度である。
最低でも一冊の雑誌をつくるのに一人以上は必要だから、それだけの編集者やデザイナー、ライターにマンガ家が生活の危機に晒されることになる。
様々理由が挙げられているが、結局のところコンビニからアダルト誌を排除する理由は「売れないから」だ。とりわけ実写系はほとんど福祉とイコール。基本的にはネットが使えないとか苦手という人への救済のようなものとして存続してきていた。読者層は平均して40代後半から50代以上といわれているから、いずれは
衰退していくジャンルであったことは否めない。
コンビニ売りのアダルト誌消滅という事態を受けて業界の混乱は続いている。電子配信への移行を進める出版社もあるが、一方では編集者をリストラせざるを得ないという出版社も。さらに、まったく違うジャンルへの転身で生き残りを図る出版社もあるようで「突然、上司から新幹線の本をつくれないか」と提案されたという編集者もいる。また、ペットを扱う雑誌やパズルを扱う雑誌など、別の専門性の高いジャンルへの移行を考える出版社も多い。
それでも、やはりジャンルを捨てることを拒否してアダルトを貫こうという人々もいる。そうした編集者が目指すのが、専門書店で売られるマニア誌である。専門書店が主な販路になっている投稿ものやフェチ系のマニア誌自体も、かつてほどは売れていない。とりわけフェチ系は愛好者がネットへと移行しダイレクトに交流するようになったことで、紙媒体では衰退しつつある。
それでもなお、確実に一定数の需要が見込めるジャンルは存在しているという。
ニッチなフェチを追求すれば、ネットにすら情報がほとんどないものも多い。けれども、それを本気で求める人はいくら高くても、内容がどうでも必ず買うという。
これからは「こういうのを待ってたんだ」とマニアが涙を流しながら買ってくれるフェチ系ジャンルの雑誌創刊が相次ぐのか?
(文=特別取材班)
ついにコンビニのアダルト誌が終了へ 待ち受けるのはリストラか? いや、新たなマニア向け雑誌だのページです。おたぽるは、騒動・話題、マンガ&ラノベ、成人向け雑誌、コンビニの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
人気記事ランキング
人気連載