FANZAの独占でかえって頭打ちのVRアダルトビデオ 業界が“VR一色”になるのはまだ先か

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 ネットでアダルトビデオの情報を検索すると、VRアダルトビデオが当たり前に見つかる時代。「VRを経験すると、もう普通のアダルトビデオには戻れなくなる」といわれるものの、いまだ業界をVR一色に塗り替えるまでには至っていない。

 VRアダルトビデオを体験した人は、たいてい驚きの声を上げる。女性の裸が目の前に迫り、近づいたり離れたりもできる。視点を変えればセックスをしている臨場感を味わうこともできる。その感動を口にする人はいるが、ならば「すぐにVRを買った」という人はあまり多くない。

 VRアダルトビデオを楽しむハードルは、決して高くはなくなってきている。HTC VIVEや、Oculus Riftなどの専用デバイスを買わなくても、スマホを用いた簡易なVRゴーグルで楽しむことができるからだ。

 それでも、わざわざVRでアダルトビデオを楽しむ人が伸び悩んでいるのは、作品の質が思った以上に向上していかないことが理由の一つとして挙げられる。

 VRアダルトビデオを制作するメーカーも努力はしている。それでも、単なるセックスの先にあるのは手コキオンリーだとか、お兄ちゃん連呼、黒ストッキング、言葉責めなどフェチ作品が主流。確かに迫力はあるだろうが、従来のモニターの画面に映し出される映像に比べて、圧倒的な迫力があるかといえば謎だ。結局、臨場感以上にVRでなければ味わうことのできない体験の追求がおざなりにされているとしか思えない。

 この背景にあるのは現在のアダルトビデオ業界の勢力図だ。いまやアダルトビデオを寡占しているのはFANZA。その勢力はいわずもがなだが、VRアダルトビデオに関しては寡占どころか独占状態にあるのだ。

「FANZAがVRアダルトビデオをプッシュすることで、一般ユーザーへの認知度は高まりました。でも、早い段階で独占状態になってしまったために、イノベーションの努力に欠けているように見えます。『もっとVRアダルトビデオを普及させていこう』という意志が見えないんです」(制作会社社員)

 凡庸な作品ばかりでも、現在のVRアダルトビデオを楽しんでいるユーザーは、ここしかないからと買うので、そこそこの売上は見える。でも、それは単なる停滞。そろそろ本当に「現実にもう戻れなくなるVRアダルトビデオ」が求められている。

(文=特別取材班)

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