『打ち上げ花火』がコケたのはハードルが上がりすぎたせい? 『君の名は。』の波に乗れなかった…と言われがちなアニメ映画3選

●『未来のミライ』

 映画『未来のミライ』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』など数々の名作を生み出した細田守監督の最新作。甘えん坊のくんちゃんが時を越えて家族愛を知る同作は、同じく「時間」がキーワードの『君の名は。』と共通点も多い。恋愛要素は薄めだが一般ウケしそうなテーマで、ターゲット層も似ていた。

 声優に有名俳優を起用して話題性はあったものの、実際に見た人からは「ストーリーが思ってたのと全然違った」「他人が作ったホームビデオを延々見せられた気分」「内容とタイトル違いすぎるから『時をかける“くんちゃん”』に改題しろ」「棒演技の俳優じゃなくて声優使って?」といったコメントが。ちなみに同作はアカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされたが、残念ながら受賞には至らなかったようだ。

●『ひるね姫』

 2017年に公開された『ひるね姫』は“夢”をテーマにした作品。監督の神山健治は、今まで『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などの人気作品を手掛けてきた。同作では『君の名は。』で作画監督を務めた黄瀬和哉を作画監督に迎えるなど、“最強布陣のスタッフ”を招集。盛大なプロモーションを行い、新境地に挑戦していた。

 期待を集めた同作だったが、ネット上では「内容が薄いし盛り上がらない」「謎が解明されなくてスッキリしない!」「つまんなすぎて昼寝しそうになったわwww」「『ひるね姫』とかアンパンマンに出てきそうなタイトルがまずいよね」といった声が続出。

 また同作と同じように『ペンギン・ハイウェイ』『きみと、波にのれたら』など、アニメ映画ブームの波に乗ろうとしてコケてしまったと言われる作品は数多い。もちろんこれらの作品の着想は『君の名は。』以前からあったのだろうが、大衆に向けたアニメ映画ということで「二番煎じ」と思われてしまったようだ。大衆にも受けるアニメ映画を作るのはやはり一筋縄ではいかないようだ。

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