華山みおの物語探索 その63

『神と共に 第二章 因と縁』自分が起こした悪行は地獄の底まで続く!スペクタクル・アクションが提示した教訓とは?

 韓国の人気ウェブコミックを原作に、死んだ人間が訪れるという冥界で起きる出来事の数々を驚愕のビジュアルで2部作とし、映画化したスペクタクル・アクションの後編。『神と共に 第二章 因と縁』をレビューします。

 千年間で48人の死者を転生させた3人の使者。あと1人を転生させたら、彼らも新しい生を得ることができる。カンニムは怨霊だったジャホンの弟スホンを最後の裁判を受ける貴人に決める。本来、怨霊は消滅させなければならないが、閻魔大王は3人の使者に条件を出しカンニムの提案を受け入れる。条件はソンジュ神に守られ訪れ、使者をことごとく追い払う老人、チュンサムをスホンの裁判が終わるまでに冥界に連れてくること。下界に降りたヘウォンメクとドクチュンは、偶然、ソンジュ神が千年前に2人を冥界に連れて行った使者だったことを知る。彼らは、ソンジュ神により驚愕の真実を知ることになる・・・

 第一章を見ていなくても冒頭で第一章のダイジェストをやってくれるので、一応大丈夫。でも、第一章を見ていたほうが興奮も感動も衝撃も段違いなのは間違いありません。

 前作は大掛かりなCGと派手なアクションが大きな目玉でしたが、今回はキャラクターそれぞれの人間ドラマが劇的に描かれます。

 一章も二章も鑑賞して思ったのは、とにかく長い! 正直そこ必要!? と思うシーンが多く、その部分に中だるみを感じなくもないです。でも、物語が佳境に差し掛かるとその無駄に思われたシーンがキレイに回収されていったりもするので、あなどれません。

 今回は前回の死者の弟スホンを生き返らせるために3人の使者が奔走します。この3人の使者カンニム・ヘウォンメク・ドクチュンがどうして死者の弁護を務めているのか。それには1000年前の彼らの死亡時に原因がりました。

 生前の彼らの素性は第一章では全く触れられていません。気づいたときには現世での生は終わり、死後の世界で使者となっていたのです。ヘウォンメクとドクチュンは生前の記憶を失くしていますが、この3人には深い因縁があったのです。

 この因縁を描くことが、二章の肝です。死者スホンの貴人としての裁判もスホン主体というよりは、一緒についているカンニムに焦点が当たってしまいます。スホンの死因がカンニムの現世での後悔につながっており、それゆえにカンニムが必死に彼を弁護します。

 彼を死に至らしめた元同僚も裁判に証言しに来ますが、そのうちのひとりのウォンは死病床にいたこともあり、心臓に強い衝撃を与えたために命を落とします。ラストシーンで死者となったウォンが第三章の主役として制作が進んでいるそうですが、二章でキレイにまとまったから3章無くていいと思うんだけどなぁ。

 メインのような脇役だったスホン、第一章ではちょっと苦手なタイプだったけど2章の彼のキャラクターは兄のジャホンと同じように魅力的に描かれていました。あの弟ー! って感じのキャラクターは全世界共通であるんですね。かわいい。

 スホンにまつわる因縁、使者3人にまつわる因縁、今回のサブタイトル【因と縁】にある通り、現世には様々な因縁がはびこっているということをていねいに描きます。そして死んだあとにも地獄の底までも続く因縁。1000年という果てしない因縁に苦しむカンニム。49人の死者を生き返らせるという行為だけが、その因縁を忘れられるための代償だったのです。

 自分が起こした悪行はどこまでいってもついていくということを、リアルすぎるCGで見せつけられるのは少し恐いです。そして生前の記憶を失っているヘウォンメク、現世と大分違うバカな子みたいになってたのはなんででしょう。いや、とてもかわいかったけれども……。

 この3人の因縁の正体について書いてしまうと1章と前半の大部分がもったいなくなってしまうので、ぜひ劇場で衝撃の真実を見てもらいたいです。現世の中に溢れる数々の罪、死後にそれを全て清算するために自分は一体どれくらいの地獄を体験しなければならないのでしょう。死後にこんな地獄が待っているかと思うと、現世ではもっと正しい行いを行おうと強く思います。

 もし第三章のウワサが本当だとしても、たぶん公開はだいぶ先の話になりそうですね。罪と罰、因と縁と続いたテーマとなるのはなんでしょうか。続編も彼らの激しい戦いと、壮大な世界観を体験できることを楽しみにしています。
(文=華山みお)

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