「めりぴょんの萌え鑑賞日記」vol.1

映画『明治東亰恋伽』は、胃に優しめな3次元乙女ゲー映画でした。

映画『明治東亰恋伽』は、胃に優しめな3次元乙女ゲー映画でした。の画像1
ドラマ/映画『明治東亰恋伽』公式サイトより

<「めりぴょんの萌え鑑賞日記」とは:2次元・3次元を問わず、「萌え」に飢えているめりぴょんが「萌え」を探してさまよう過程のレポートです>

 こんにちは。オタクのめりぴょん/山野萌絵です。

 自分のことを表現する時にオタクとしか言いようがなくてウケる。2次元・3次元問わず、乙女系コンテンツ的な“萌え”を探し求めるゾンビの夢女子です。感染しないので近づいてよく観察してみてください。

 突然ですが、私はオタクなのでオタクの友人とよく通話を繋ぎっぱなしにして他愛もないことをダラダラとエンドレスで喋ります。先日、ひょんなことからBOYS AND MEN研究生にドハマリし、名古屋にある会社に就職してしまったオタクとの通話で「めいこいの映画、観た?」と聞かれました。

※めいこい:LOVE&ART制作の乙女ゲーム『明治東亰恋伽』の略。突然明治時代にタイムスリップしてしまった主人公と明治時代に実在した有名人を元ネタにしたイケメンとの色恋沙汰が繰り広げられる。

「そーいえばまだ観てねえや」的な返しをしたところ、「お前は平板な演技をするアイドルがキャスティングされている若手俳優わらわら映画が大好きだろう。早く観たほうが良いです」と真理を突かれたので、打ち合わせ終わりに観てきました、3次元映画版『明治東亰恋伽』。そう、何を隠そう私は若手俳優わらわら映画が大好きで、その上平板な演技をするアイドルがキャスティングされていたりすると、皮肉とかではなく大興奮してしまうのです。本当に。大好きなんです。信じて下さい。ガタガタの演技をしているジャニーズJr.のドラマとかが昔から大好きだったんです。

 閑話休題。

 3次元映画版『明治東亰恋伽』はもともとU-NEXTなどで配信されていたドラマ版『明治東亰恋伽』と地続きの世界観になっています。

 オタクの友人は「ドラマ版観てなくてもものすごい速さで過去回想が挟まれるから大丈夫だよ~」と言っていたのですが、本当に挟まれる挟まれる。過去回想の嵐。安心仕様です。胃の調子が悪くても咀嚼できる。最高ですね。

 オープニングは1分30秒くらいにまとめられたアニメ風仕様なのですが(KENNが歌っているので安心)、乙女ゲームOPのようなスチルが散りばめられた演出を繰り出してくる(スチル?)ので「この演出って3次元でやっても良かったんだ……」と思いました。

 ドラマ版は原作に存在する各ルートを順番になぞっていく方式なのですが、それをひっくるめて全部冒頭で説明してくれる優しい仕様です。回想ということを踏まえても竜のCGがちょっとじわじわくる作りだったり、のっぺらぼうがマジ怖かったりするのですが我慢してください。

 ネタバレにならない感想を書きましょう。

 冒頭いきなり、ヒロインである綾月芽衣(演・伊原六花/現代からタイムスリップしちゃった女子高生。かわいい)が、攻略キャラ・チャーリー(怪しいマジシャン。飄々としている。芽衣のストーカー)と明治時代の夜道をさまようのですが、明治時代で3カ月間を過ごした芽衣がいきなり今夜の寝床について訊かれ「野宿でいいです」と答えるので、ハードボイルド乙女コンテンツ……という感情が訪れました。ちなみにそのあとすぐ攻略キャラ・岩崎桃介(演・松島庄汰/電気事業を展開する。めちゃくちゃ金持ち。節々の言動が怖い)の車に芽衣が轢かれかけるのですがその時のカット割りが「車ドーン! 芽衣ちゃん倒れてバーン! キキーッ!」って感じなのでテンポが良くていきなりちょっとウケる。

 やはり乙女ゲームのルートを劇場版の短い時間に凝縮しているために、いきなり桃介が野宿しようとするガール・芽衣に「ではうちにいらっしゃいませんか?」とモーションをかけるスピードがすごくて「まじ?」ってなるのですがこれは仕方ありません。乙女ゲーム特有の唐突に私生活にズカズカ入っていく展開が3次元でも楽しめるぞ!

 チャーリーを演じるのはBOYS AND MENのお菓子作りをよくしていて泡立て器型のペンライトを売ったりしている人・小林豊さんなのですが、チャーリーをよく観ていると劇中で数回ハロプロアイドルばりに腰に両方の手を当てて芽衣と会話しているのでキュートだなと思いました。

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