『ホームルーム』(千代)サイコパスな純愛ホラー……異常者がヒーローに思えてしまうほど恋は盲目なり!

 『ベッドの下の男』という都市伝説を知っているだろうか。この話は国際的にもかなり有名な都市伝説であり、どうやら発祥はアメリカのようだ。

 内容は様々だが、要は一人暮らしをする女性の部屋のベッドの下に男が潜んでいて、住人を襲う機会をうかがっているという話である。帰宅した家のベッドの下に、見知らぬ人間が潜んでいるなんて、考えただけでも恐怖である。

 しかし、ベッドの下というのは日常生活の死角のようで、頻繁にベッドの下に潜むシチュエーションは用いられる。確かに、毎日ベッドの下を確認するなんて人は稀だろう。

 さて、今回はそのベッドに下に潜むという演出を用いたサイコホラーというべきマンガを紹介しよう。『ホームルーム』である。

 以下、公式の紹介文である。

 毎日クラスで不快なイタズラを受け続けているイジメられっ子の女子高生・幸子。犯人は不明。でも、実はそんな日々もあんまり苦じゃない。なぜならいつだって憧れの愛田先生が彼女を助けてくれるから。

 爽やかでイケメン、そして正義感の強い先生はいつだって皆の人気者。もちろん幸子にとっては特別なヒーロー。でも、そんな愛田先生にはある隠された“秘密”があり‥‥? 異才の新人・千代が描く、戦慄の学園サイコ・ラブ!


 紹介文にある通り、『ホームルーム』はラブストーリーでもある。生徒は先生に憧れ、先生は生徒を愛す。表だってその感情を出すことはないが、まさに相思相愛の物語なのである。

 しかし、先生の愛し方が常軌を逸している。例えば、常に一緒にいたいから恋人を殺して生首を切断して持ち歩く、というようなサイコパスやシリアルキラーにありそうな考え方で生徒と接するのである。

 先生は生徒の自宅のベッドの下に息を殺して潜み、彼女がぐっすり眠れるよう手を回しておく。彼女が寝静まってから全裸でベッドの下から這い出すと、おもむろに彼女の身体にかぶさる。そして彼女のタンクトップをたくしあげていく。

 そんなサイコな先生の趣味嗜好など露とも気づかず、思いを募らせる一方の生徒。恋は盲目なりとはよく言ったものだ。

 非常に物語構成が巧みで、謎解きと恐怖の起伏が絶妙に散りばめられている。一度読み始めたら、手が決して止まらないように出来ているのが実に素晴らしい。

 1巻ではさらなるサイコな展開を示唆して終わる。このお預け状態は非常に読者にとってはきつい。早く2巻を熱望する。
(文=Leoneko)

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『ホームルーム』(千代)サイコパスな純愛ホラー……異常者がヒーローに思えてしまうほど恋は盲目なり!の画像2

ホームルーム 1
雑誌/レーベル:コミックDAYS
筆者:千代
出版社:講談社

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