あのブラック企業に“洗脳”され社畜に!? アニオタおなじみ“金田パース”も『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第7話

 そして、職場の先輩のひとり、祝日土働(CV:原紗友里)も要チェック。朗らかな笑みや背中に寄りかかるなどのコミュニケーション、失敗を恐れるタモツへのまっすぐな激励や抱擁などなど魅力的な描写が満載。そんな彼女はピンクのフリルとリボンが可愛らしい上下セットの下着を着用、激務をこなしながらオシャレにも気を遣っているあたり、まさに“デキる女”といったところ! こんな先輩が職場にほしい……。

■アニオタに刺さるマニアックな小ネタも多数登場!

 最後に、今回描かれたアニメ業界ネタをいくつかピックアップ。冒頭でタモツが発言した“金田パース”は、映画『宇宙戦艦ヤマト』や『風の谷のナウシカ』など数多くのアニメ原画制作に携わったアニメーター、故・金田伊功氏が用いた“意図的にパースを歪ませてダイナミックな絵をつくる”という技法だ。

 数々のアニメのアクションシーンで威力を発揮したこのパースをはじめ、ビームや爆発に、丸と十字で作られる誇張的エフェクト表現をほどこす“金田エフェクト”や、光の反射によるフレア現象を円形を重ねることで極端にデフォルメした“金田光り”など特徴的な演出方法を生み出し、多くのファンを生んだ。

 ほかにも、「大張調で……」と、現在もロボットアニメを中心に“オーバリズム”とも呼ばれる魅力的なアニメーション絵を世に送り出すアニメーター・大張正己氏を想起させるワードも登場。ニヤリとした作画マニアもいたのでは?

 また、オークションを高騰させた富豪の住まう高層ビルは、アラブ首長国連邦・ドバイに建つ「ブルジュ・ハリファ」がモデルだろう。ドバイでは「ミドルイースト・フィルム&コミコン」という日本におけるコミケのようなイベントが開催されており、オタク文化に傾倒した“石油王”も実際にいる。タモツが遭遇した状況は、絶対にないとは言えないのだ。

 現代社会への風刺をまじえつつ、心あたたまる兄妹の絆が描かれた第7話。有紗の過去にまつわるエピソードが展開する次回は、ストーリーはもちろんアクションシーンにも期待がかかる!
(文/イデア)

AKIBA'S COLLECTION

AKIBA'S COLLECTION

今話のEDはしょこたんでした

あのブラック企業に“洗脳”され社畜に!? アニオタおなじみ“金田パース”も『AKIBA’S TRIP -THE ANIMATION-』第7話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!