使い方いろいろ！ 地球にやさしいダンボール製“使い捨て”ドローンが登場!!

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■着陸誤差数メートル以内でランディングに成功

　小型軽量の物資輸送に使えるということは、宅配業務を任せられるということにもなる。まさにこのスカイマシンは、ドローンを使った宅配システムに使われる機体の有力候補の一角に一躍名乗りをあげたことになる。

　先日行なわれたというテスト飛行では、高度304mまで上昇し、最高速度は時速88kmに到達。着陸誤差数メートル以内でのランディングに成功したということだ。現状の機体が運搬可能な荷物の重さは1kg程度だが、開発チームは最終的に10kgまでの荷物を運搬できると話している。

　もちろん、宅配の用途だけでなく各種の薬剤や輸血バッグ、ワクチンなどを運ぶ救急医療での活用や、陸路で向かうには危険な災害地などへの物資輸送でも活躍が期待されるだろう。戻ってくることを考えなくて良いので、システムがシンプルになり短時間で準備できるはずである。またミスや故障で墜落したとしてもそのうち生物分解されるので環境へのダメージは少ない。

　気になるコストについての言及はまだないのだが、もちろん需要の高まりと共に大量生産できるようになればそれなりに安価なものになるだろう。研究チームは今年後半には実際の機体が飛行する様子を公開できると話している。プロペラ機ではなく着陸に際してはそれなりのエリアが求められるため、活用は主に郊外の地に限られるものになるとは思うが、こうして意外な方向からも“宅配ドローン”の実現が後押しされているのだ。
（文／仲田しんじ）

【参考】
・New Atlas
http://newatlas.com/cardboard-delivery-drone/47419/?li_source=LI&li_medium=default-widget

 
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