レトロゲームのド定番『Pong』がお洒落な対戦テーブルゲームに!

1606_pong.jpg「Gizmag」より。

 VRゲーミングが今後ますます発達すれば、モグラ叩きや『太鼓の達人』、あるいはパンチングマシンといったアーケードゲームも、VR空間で楽しめるようになるのかもしれない。いろんなコンテンツがVRを目指している中、しかしそれとは逆行する動きも出てきていて少し話題になっている。昔のレトロなビデオゲームを現実の世界に出現させようという試みだ。

■レトロなビデオゲーム『Pong』を具現化!

 1980年代のビデオゲームを代表するアタリ社のゲームの数々だが、レトロゲームの定番中のド定番のピンポンゲーム『Pong』を現実のフィジカルなゲームによみがえらせようと考えたのが、南米・ウルグアイ在住のダニエル・パルドモ氏だ。2年前、パルドモ氏は幾人かの友人をさそって『Pong』をこの世に具現化するためのプロジェクト「Pong Project」を立ち上げた。

 とはいっても、筐体ゲーム作りについて、パルドモ氏をはじめメンバーは皆門外漢だ。そこで彼らは作り方のノウハウをインターネットに求めた。グーグル検索はもちろん、YouTubeやSNSの各種フォーラムなども活用して情報を入手しながら、なんとも気の長いピンポンゲーム作りがこの2年もの間続いてきたのである。

「Pong Project」紹介動画 「Daniel Perdomo」より

 メイキング動画では、かなり複雑な内部構造を作る過程も紹介されている。ビデオゲーム時代の操作感を再現しようと、ダイヤルコントローラーを回してラケットを操作できるようになっており、四角いボールは裏からマグネットの磁気でくっつけたまま移動させているようだ。なかなかシックなデザインなので、ゲームセンターというよりもお洒落なバーなどに設置するとピッタリくるのかもしれない。

 試作機がとりあえず完成して、当初の目的はほぼ達成されたといえるのだが、想定よりもうまく出来たためか、パルドモ氏らはビジネスに結びつけたいと考えているようだ。現在、事業にするための意見や協力を募っているということである。

■アーセナルFCの選手たちが“へディス”に挑戦

 ピンポン、テーブルテニスにまつわる話題では、どういうわけか最近、ドイツ発のヘディングでプレイする卓球である『ヘディス(HEADIS)』が話題だ。2006年にドイツの大学生が考案して急速に広まったというこの『ヘディス』だが、正式にはサッカーボールではなくひと回り小さい専用のボールが使われているという。しかし公式の試合でなければ、サッカーボールでもバレーボールでも楽しめるだろう。

 そしてこのヘディス人気に黙っていられなくなったのか(!?)、サッカー界の一流のプロたちも遂にへディスに挑戦している。英・プレミアリーグ、アーセナルFCの選手たちが、フランスの大手自動車メーカー・シトロエンのCM動画の中で4人でトーナメント戦を行なっているのだ。

アーセナルの選手によるヘディス大会 動画 は「FBTV」より

 準決勝第1試合は、ミッドフィルダーのミケル・アルテタ選手とディフェンダーのエクトル・ベジェリン選手。6対4でアルテラ選手の勝利に終わる。続く準決勝第2試合はディフェンダーのカラム・チャンバース選手対、ミッドフィルダーのフランシス・コクラン選手。こちらは6対2とやや大差でチャンバース選手が白星。

 そしていよいよ決勝戦。へディス世界チャンピオンのコーネリウス・ドール氏と、へディス発案者のレーネ・ウェグナー氏の立会いのもとで開始された試合は、長いラリーになるシーンもあったものの、フタをあけてみれば6対3のダブルスコアで見事、アルテタ選手が優勝。シトロエンの新車をゲットしたのかどうかは定かではないが、はじめてのへディスをプロサッカー選手たちも大いに楽しんだようだ。日本で流行るかどうかはわからないが、温泉旅行でへディスをやったら湯上りの頭がクラクラきそうだ!?
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Gizmag
http://www.gizmag.com/pong-project-table-classic-atari-game/43559/

リアル卓球 - 卓球します。

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“アタリ”は囲碁用語が語源らしいですよ

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