伊達政宗で伊達市が“町おこし”!? 福島ガイナックスが制作する地方発アニメ『政宗ダテニクル』始動!

1605_date.jpgアニメ『政宗ダテニクル』公式Twitterより。

 戦国武将・伊達政宗で知られる伊達市とのゆかりをPRし、観光客を誘致すべく、福島県・伊達市が福島ガイナックスに制作を依頼したアニメ『政宗ダテニクル』が、Web上で公開を開始、さらに同市で上映会も行われた――というニュースが16日付けの一部新聞紙上で報じられた。

 だが“町おこし”が主題に置かれた記事内容で、伊達市と伊達氏の歴史には触れておきながら、制作に携わったクリエーターやキャストの名前に一切触れないという、観光客として招きたいはずのアニメファンに至極不親切な記事だったので、お節介ながら補足説明してみたい。

 制作に当たったのは制作スタジオ・福島ガイナックスとガイナックス。メインスタッフ陣には企画・総監督:浅尾芳宣(福島ガイナックス社長)、監督:清丸悟(『それが声優!』作画監督、『魔法少女大戦』総作画監督など)、メインキャラクターデザイン:木村智(『アルスラーン戦記』アクション監督、作画監督、『TERRA FORMARS アネックス1号編』総作画監督など)といった布陣。

 特筆すべきはキャスト陣の豪華さ。伊達政宗:村瀬歩、愛姫:ブリドカットセーラ 恵美、クロード:保志総一朗、片倉小十郎景綱:小林裕介といったメンバーで、普通にTVアニメ作品が制作できるメンツだ。こちらは発表時に話題になったので、記憶に残っているファンは多いのでないだろうか。村瀬くんの少年役、いい仕事してる。

 さて、アニメ『政宗ダテニクル』は、お姉さま方からの人気獲得が期待できそうな、14歳の少年・政宗が主人公で、彼が魔法の玉で召還する16人の先祖に助けられながら一人前の武将としていく、というストーリー。『戦国BASARA』シリーズ以上のスーパー戦国ぶりなので、歴史モノを期待する人には厳しいだろうが、生真面目で責任感の強い政宗きゅんが可愛いし、あざとくキュートなマスコットも配置されているし、よい感じでギャグ要素もあるし、腐女子が大好きな主従のイチャイチャもあってと、なかなか手堅い作り。

 実際、動画の配信開始後の視聴者の感想なども悪くないようなのだが、企業によるTVアニメシリーズとはいえ、茨城県・大洗町の名前を大々的にアピールした『ガールズ&パンツァー』を筆頭に、昨今はご当地アニメが多い。その中で他作に負けない存在感を発揮できるかどうかは、今後の展開次第だろう。

 そもそも、伊達政宗といえば青葉城もあるし、宮城県・仙台市のイメージが強い人が多いのではないだろうか。伊達市の神社や地名を入れ込んでくるのが、ちょっと無理やり感があって微笑ましいぐらいだったのだが、もっとシンボルマークとなるような建物、外観を用意してもよかったのではないか。15分×4話らしいので、尺的に余裕がなかったのかもしれないが……。

 とはいえ、バトルシーンなどを見ると、低予算だけど頑張っているなぁとしか思えないし、4月24日に伊達市で行われた試写会には、県外からを含めて約1,000人もの参加があったとか。伊達市は6月中旬、第2話の試写会を梁川八幡神社で開く。さらに第3話と第4話は来春までに完成する予定とのことなので、今後の物語の盛り上がりや、福島に根ざして制作を行う福島ガイナックスの奮闘に期待したい。

戦国BASARA4 皇

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