了法寺から洩矢神社まで……巡礼のたどり着く先は、やっぱり“本気の信仰”なのか

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巫女さんかと思ったらメイドさんでした。美味さはおまじないの効果だったのか……？

「聖地巡礼」という言葉が一種のブームとなり、全国各地で地域の宣伝を担うキャラクターが誕生して、ずいぶん時間が経った。そして「萌え」は地域に当たり前のように溶け込み、新たな時代が始まっている。

　11月21日、八王子にある了法寺を訪ねた。

　了法寺は2009年にイラストレーター・とろ美の描いた美少女イラストの看板を設置したのをきっかけに、「萌え寺」として、国内はもとより海外にも知られるようになった日蓮宗の寺院である。それから6年あまり。「萌え寺」として定着した寺院の現在はどうなっているのか、興味を惹かれたのである。

　21日からの連休中、了法寺もある甲州街道沿いでは、八王子いちょう祭りが開催されていた。この祭りは多摩御陵へと続くいちょうの並木の沿って地元民を中心とした出展者が軒を連ねる祭りだ。

オタクと共に家族連れもやってくるのが日常風景になっていた

　毎年30万人あまりが訪れるという、その賑わいの中に了法寺もあった。てっきり、オタクばかりがわんさかと集っているのかと思いきや、違う。境内も地元民を中心に家族連れが参拝に訪れて賑わう中に、オタクもいるという風情。「萌え」要素は、浮き上がることなく祭の中に溶け込んでいた。

 
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