自分の“分身”がどこでも出現するMSの“ホロポーテーション”技術がスゴイ!

1603_holo.jpg「Hololens」公式サイトより。

 今や普通に利用されているスカイプなどのビデオ通話システムだが、もうすぐ我々は身体ごと世界中のどこへでも姿を現してコミュケーションできることになりそうだ。自分の身体をホログラムにしてテレポーテーションさせる“ホロポーテーション”技術がそれを可能にするのだ。

■3Dホログラムの“分身”が出現

 マイクロソフトの開発チーム「Interactive 3D technologies」が、先ごろ発表した「Holoportation(ホロポーテーション)」がなかなか凄いことになっているようだ。

“ホロポーテーション”紹介動画 「I3D」より

“ホロポーテーション”は、新しいタイプの3Dキャプチャー技術を核としたシステムで、人物のハイクオリティな3Dモデルを瞬時に形成して、再構築や圧縮、転送を自在に行なうことを可能にしている。いくつかの(動画では正面からのものを加えて6、7台ほどだろうか)3Dビデオカメラで、人物の姿をあらゆる角度からシームレスに撮影し、各カメラからの記録情報を統合することでリアルタイムで動く“分身”が誕生するのだ。

 この“分身”は普通のディスプレイに投影させることもできるが、マイクロソフトの「ホロレンズ(HoloLens)」を装着すれば、3Dホログラムとして認識することができる。そしてこの“分身”は機器さえ揃っていれば、世界中どこへでも出現できるのだ。

“ホロポーテーション”技術を使えば、テレビ会議などもさらに臨場感が増すものになるだろう。離れた場所に住む家族や友人と、まさに“膝を突き合わせて”話し合うこともできる。またデータとして録画もできるので、3Dホログラム映像としていろんな角度から何度も見返すことが可能だ。面白いのはサイズの調整も可能になっていて、例えば映し出した人物をテーブルの上に乗せてコミュニケーションすることもできる。

 少し気になるのは“ホロポーテーション”でリアルタイムコミュニケーションを行なう場合は、お互いにホロレンズを装着した状態で映し出されるので、顔の表情が削がれる点だろうか。これについてはホロレンズがもっと普通のメガネに近づくような、ハード的進化を待つしかないだろう。しかしながら物理的な距離の壁を超えるコミュニケーション技術としては画期的な新技術である“ホロポーテーション”に俄然期待が膨らむ。

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