種村有菜のマンガが「意味不明」「本当にプロ」!? 話題の『刀剣乱舞』学園アンソロジー『刀剣乱舞学園』を読んでみた

 個人的には、“黒い何か”になってしまった一期一振が衝撃的だったが、ネットでも言われていたとおり、たしかになんだか意味がよくわからないマンガ。夜の学校を見回りする生徒会+黒い一期一振→ルンバを踊る山姥切国広に遭遇→「落ち着け山姥切!!」とへし切長谷部がなぜか山姥切国広に抱きつく→しかし山姥切国広はへし切長谷部の指に噛みつき、気絶したへし切長谷部をさらう→宙に浮く山姥切国広の足を燭台切光忠がつかみ、その燭台切の足を大倶利伽羅がつかみ、大倶利の足を鶴丸国永が「Oh!倶利伽羅」とつかむ→「Oh!倶利伽羅」発言に一同爆笑→その隙に黒い一期一振が山姥切国広にどっかーんっと突っ込み、なぜか騒動は解決……という流れだ。

 マンガを読むに、おそらく種村はギャグマンガにしたかったのだろうが、いろいろスベってる気もするし、そもそも話の本筋がよく見えない作品となってしまっていて、「本当にプロのマンガ家なの」「意味がわからない上にまったく笑えない」という声が上がるのも仕方なしというところ。まあ、一般的にギャグマンガは難しいとも言われるし、種村は過去に本格的なギャグマンガは執筆していないが……。

 そんな種村だが、現在はギャグマンガの巨匠・赤塚不二夫の『おそ松くん』が原作のアニメ『おそ松さん』に熱中。「マーガレット」6号(集英社)に“推し松”のイラストを寄稿したり、同人サークル「目黒帝国」名義で『おそ松さん』のBL同人を制作し話題だ。しかし、『うたの☆プリンスさまっ♪』に『進撃の巨人』、『刀剣乱舞』、そして『おそ松さん』の同人と、流行作を追う傾向にある種村に一部では批判の声もあるようだ。

 本稿では特別触れなかったが、作品の評判だけでなく、たびたびの騒動でいわゆるアンチも多い種村。だが、圧倒的な支持を集めている大人気マンガ家であるのも事実。それだけに、作品に「意味不明」とらく印を押されてしまうのは、ファンも残念な気持ちになってしまったのではないだろうか。
(文/蒼木ジュン)

神風怪盗ジャンヌ―種村有菜イラスト集 (SGコミックス)

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絵が古臭いという声があっておばさん傷ついた

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