クドカン初の社会派ドラマで『ごめんね青春!』の“リベンジ”なるか? 岡田将生主演で“ゆとり第一世代”を描く

1602_yutori.jpg日本テレビ系『ゆとりですがなにか』公式サイトより。

 人気脚本家のクドカンこと宮藤官九郎が、4月期に日本テレビ系で放送される連続ドラマ『ゆとりですがなにか』(日曜午後10時30分~/岡田将生主演)をオリジナル脚本で手掛けることがわかった。

 クドカンといえば、コメディタッチのドラマをつくることでおなじみで、ファンも多い。NHK連続ドラマ小説『あまちゃん』(2013年度前期)では「じぇじぇじぇ!」の流行語を生み、ロケ地の岩手県久慈市には観光客が殺到するなど社会現象を巻き起こす大ヒットとなった。

 ところが、その後手掛けたTBS系ドラマ『ごめんね青春!』(14年10月期/錦戸亮主演)は視聴率2ケタ台をマークしたのは初回のみで、最終回(第10話)は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、全話平均7.65%の大爆死に終わってしまい、“汚点”を残してしまった。

 同ドラマは、まさに“クドカンワールド”が炸裂し、作品自体の評価は高かったのだが、視聴率という結果には結びつかなかった。放送された「日曜劇場」枠は、シリアス系、ビジネス系、ホームドラマが多く、随所にクドカン独特の笑いが散りばめられたドラマが、同枠の視聴者層には馴染まなかったのかもしれない。

 あれから1年半を経て、クドカンにリベンジの機会がようやく訪れた。クドカンが日テレ系ドラマの脚本を担当するのは、03年4月期の『ぼくの魔法使い』以来、実に13年ぶりとなる。

『ゆとりですがなにか』のテーマは、02年施行の教育改正で生まれた「ゆとり世代」。その中でも、「ゆとり第一世代」と呼ばれる1987年生まれで、人生の岐路を迎えた29歳の3人の男たちの人間ドラマだ。

 メーンキャストは、同い年の坂間正和(岡田)、山路一豊(松坂桃李)、道上まりぶ(柳楽優弥)の3人。主人公の坂間は食品メーカー勤務の入社7年目の一般的なサラリーマンで、系列の居酒屋チェーンに店長として出向を命じられる。山路は学校からの要望と、保護者たちからの板ばさみになる都内の公立小学校教師。道上は、幼少期は神童と呼ばれ名門中学に主席合格するも、大学受験に失敗。以来、定職につかず、客引きとして夜の繁華街を転々とする11浪中の浪人生、この「ゆとり第一世代」のアラサー男子3人が、仕事に家族に恋に友情に迷い、あがきながらも懸命に立ち向かう、笑いあり涙ありの物語。

 クドカンいわく、「45歳にして初めて挑む社会派ドラマ」とのことだが、メーンキャストの役柄設定の時点で、クドカンワールドが垣間見えるところが笑える。

 昨年4月期にスタートした日テレの日曜ドラマは、視聴率10%前後で推移。これまで、最高が『デスノート』(7月期/窪田正孝主演)の11.55%、最低が『ワイルド・ヒーローズ』(4月期/TAKAHIRO主演)の8.8%で、大崩れしたドラマはない。

 主演の岡田は、昨年10月期の『掟上今日子の備忘録』(日テレ系/新垣結衣主演)では、準主役で実にいい味を出していた。その岡田を始め、松坂、柳楽を、クドカンがどう料理するのか、来期の注目ドラマのひとつとなりそうだ。
(文=森田英雄)

ごめんね青春! DVD-BOX

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『ゆとりですがなにか』も楽しみだわー!

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