メンバーの卒業・加入が相次いだハロプロは2016年どうなるのか!? 今年注目のハロプロメンバーをピックアップ!

1601_halopro_04.jpgハロー!プロジェクト公式サイトより。

■“歌唱力の高さに定評がある”高木紗友希(Juice=Juice)
 続いてはJuice=Juiceの高木紗友希。15年のJuice=Juiceは文字通り「飛躍の年」だった。14年から約1年にわたって全70公演の全国ライブツアーを行い、パフォーマンス力と結束力を高めた。4月8日にリリースした「Wonderful World/Ça va ? Ça va ?(サヴァサヴァ)」では初のオリコン週間シングルランキング1位にも輝いている。一方で個々のスキルアップも目覚ましかったのだが、中でも昨年5月2日に行われたライブツアーの集大成ともいうべき初の中野サンプラザ単独公演で、戦慄するほど驚異的な歌唱力を見せつけたのが高木だった。

 そもそも宮本佳林に次いでハロプロ研修生歴の長かった高木は歌唱力の高さに定評があり、Juice=Juice結成当初から宮本と共にボーカルの要でソロパートも多かった。だが、ただ上手いだけではなく、ここ1年で凄味が増した。音楽好きの高木はブログで頻繁に「今日の1曲」を記しているのだが、最近では大ファンのコブクロやJ-POPなどのほかに、サム・クックやオーティス・レディング、ジョニー・ギルなど、伝説のソウルシンガーやR&Bシンガーの名が挙がるようになった。実際、ライブにおける高木の力強く情感豊かなボーカルは和製アレサ・フランクリンともいうべきゴスペルフィーリングに溢れていて、中でも太陽とシスコムーンのカバー「Magic of Love」における天空を舞う鳥のように自由自在なフェイクは圧巻だ。この曲に関してはフェイクだけではなく、会場の雰囲気などに合わせて譜割りなども自ら変えているというのだから、その柔軟性に驚かされる。

 しかし、この歌唱力も一朝一夕で磨かれたものではない。移動中も常に音楽を聴き、アーティストのDVDなども観て、声の出し方や呼吸の方法をメモして、自身でも試すようにしているという。こうしたストイックなまでの歌への取り組みが、ほかのメンバーにも波及してグループ全体の歌唱力の底上げにつながっているのだろう。現在は初の日本武道館単独公演を掲げて、全国各地で単独ライブを220公演開催するというミッションに挑んでいる最中だ。また2月6日からはグループ初主演ドラマ『武道館』(フジテレビ系)の放送も始まるなど、今年も高木含め、Juice=Juiceの勢いは止まりそうにない。

1601_halopro_05.jpgハロー!プロジェクト公式サイトより。

■“影でグループを支えるリーダー”広瀬彩海(こぶしファクトリー)
 最後はこぶしファクトリーの広瀬彩海。グループは、昨年9月2日 にメジャーデビューシングルとして世に送り出した「ドスコイ!ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念」で、いきなりオリコン週間シングルランキング3位を獲得。年末には1998年のモーニング娘。、2007年の℃-ute、10年のスマイレージに続いてハロプロ4組目となる日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。また、昨年11月6日から今年1月30日まで初単独ツアーを開催するなど乗りに乗っているこぶしファクトリーにあって、広瀬はリーダーという大役を務めているが、グループでは目立つメンバーとは言い難い。

 グループには、ハロプロ研修生時代から高いアイドル性で人気を集めていた浜浦彩乃、15年度「おはガール」としても活躍する井上玲音、天真爛漫で仲良しコンビの田口夏美と小川麗奈など、個性派が揃っている上に、広瀬はメンバーを統括しなければならない立場のため、どうしても公の場などでは後ろから支えるポジションにならざるをえないからだ。しかしグループ名通り、こぶしを効かせた曲の多いこぶしファクトリー楽曲にあって、最も存在感を放つのが広瀬だ。具体的にいうなら「ドスコイ!ケンキョにダイタン」のサビで、都はるみを彷彿とさせるこぶしが炸裂する“何度でもやってやるのさ”と、間奏で粘り気たっぷりに“待ったなし!”とシャウトするソロパートは、胸倉をつかまれたかのような迫力に満ちあふれている。「念には念」で、“間に合うはずの電車を見送るなんて”で巻き舌を織り交ぜる様は、鋭い眼光も相まって若かりし頃の三原じゅん子がよみがえったかのような太々しさだ。

 それでいてBerryz工房の「愛の弾丸」やハロー!プロジェクト モベキマスの「かっちょ良い歌」などライブで披露するカバー曲では伸びやかな歌声を聴かせて、正攻法でも歌が上手いことを証明している。しっかりと歌唱面でもリーダーとしての役割を全うしているのだ。また一部では読書家としても知られているのだが、それがイヤミス(イヤな気分になるミステリー)や夢野久作の小説など、およそアイドルらしくないおどろおどろしい趣味なのも面白い。そうした意外な面がMCなどで前面に出てくるのを期待したいところだ。

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 かようにテレビでは知る機会の少ない、実力と個性を兼ね備えたメンバーがひしめきあうハロプロ。その層の厚さを知るにはライブやイベントに足を運ぶのが一番。ぜひ現場に行って、生で彼女たちの凄さを体感してほしい。
(文/猪口貴裕)

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