東方の聖地巡礼を契機に知った本物の聖地に初詣──今年も洩矢神社で年を越してみた

 新宿を出発した高速バスは、すでに帰省ラッシュのピークも過ぎ、乗客も少ない。加えて渋滞もなかったため、バスは予定よりも30分あまり早く岡谷駅前に到着した。すでに人通りも少なく開いている店もないので、そのまま神社へ向かうことに。

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 10時半頃に到着した神社では、まだ準備の真っ最中。早々とやってきた珍客である筆者に、準備していた人たちは「わざわざ、お越し頂いて」と、さっそく御神酒を振る舞ってくれる。それも紙コップになみなみと一杯。さらに、もう一杯とすすめてくれる。

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 そうこうしているうちに、神社には地元の人や東方のファンたちも集まってくる。そして、縁起物を販売するテントには巫女さんも。販売されている縁起物は、とにかく安い。熊手の大サイズでも2,000円。破魔矢は300円だし、絵馬は本日限り無料配布である。2015年の例大祭から始まったお守りは、御柱を切り出して地元の人たちが手分けして作成したというものだが、これも300円。この儲けを度外視した価格設定にも、洩矢神社の有り難さを感じること、この上ない。

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 そうして、12時前のカウントダウンと花火。

 新年を迎え、多くの人が集まった境内で、地元の人たちは東方ファンたちに「どこから来たの?」と親切に声をかけ「もう一杯」と、さらに御神酒を振る舞ってくれる。

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地元民とファンが、こうして信頼関係を築けるっていいですよね。

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