“聖地巡礼”に“模造刀”… 大人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』が与えた影響

150610_torabu.jpg『刀剣乱舞-ONLINE-』公式サイトより。

 6月10日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)では、日本刀を愛でる“カタナ女子”として、人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』(以下、『刀剣乱舞』)のファンを取り上げた。

『刀剣乱舞』は今年1月の配信開始からすでに100万人以上がプレイしている人気ゲームで、番組によるとユーザーの8割が女性。同作には実在の刀を擬人化した“刀剣男士”が多数登場するのだが、今『刀剣乱舞』のファンが実物の刀を見に行くというブームが起きている。

 番組が熊本県にある玉名市立歴史博物館 こころピアへ行くと、そこに展示されている日本刀「同田貫正国」を熱心に見つめる『刀剣乱舞』ファンの姿が。博物館の近くには同田貫一派の墓もあり、合わせて墓参りをするファンも見られた。ファンの中には東京から飛行機で来たという女性もおり、同作の人気、影響の大きさを改めて伺わせる。現在、同博物館の来場者は9割が女性で、今年5月の時点で来館者数を昨年から大幅に更新しているという。同館の所長も「非常に不思議な状態」と驚きを隠せないようだ。さらに番組では東京国立博物館にある国宝「三日月宗近」の展示の様子も放送。三日月宗近は同作の人気キャラというだけあって、平日にもかかわらず多くのファンが訪れていた。

 このように、番組で紹介された以外にも『刀剣乱舞』に登場する刀を展示する博物館などは後を絶たず、京都府京都文化博物館では「骨喰藤四郎」、愛知県徳川美術館では「鯰尾藤四郎」、大阪府石切剣箭神社では「石切丸」、大阪府大阪歴史博物館では「乱藤四郎」といったゲームに登場する刀たちが特別展示されるといった現象が起きている。

 そんな『刀剣乱舞』ブームは博物館だけでない。番組が訪れた書店では刀関連のコーナーが作られていたり、模造刀を扱う浅草のグッズショップでは同作にも登場する「加州清光」が人気で、品薄状態が続いているという。刀鍛冶で有名な岐阜県関市では、刀鍛冶の実演を見学できる施設にも女性客が押し寄せているとか。これには職人も「これだけ女性が増えたのは初めて」と驚きを隠せないなど、『刀剣乱舞』が多方面に影響を与えていることを感じさせた。

 放送を受けてネット上では「アニメの聖地巡礼と変わらん」「『艦これ』やってる軍艦男子は紹介されない不思議」といった声から、「山姥切国広がハブられた」と刀剣男士の紹介の際、山姥切国広以外の初期刀が紹介されたことに突っ込む声など、さまざまな反応が見られた。中には「一過性のブームで終わるのでは?」というような書き込みも多く見られたが、『刀剣乱舞』が起こしたブームがこれからどのような広がりを見せるのか、“カタナ女子”とともに注目したい。

“聖地巡礼”に“模造刀”… 大人気ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』が与えた影響のページです。おたぽるは、PCゲームゲームの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!