「この無期限休載、ただただ不安」 巨匠・藤子不二雄A(81)休載発表……ほかの大先生を含め、年齢とかいろいろ心配です。

1511_hujikoa.jpg『ジャンプSQ.』公式サイトより。

 浅田弘幸氏の『テガミバチ』が9年の連載に幕を下ろし、大場つぐみ氏&小畑健氏の新連載『プラチナエンド』が始まるということで注目を集めた、今月4日発売の「ジャンプSQ.」。実は、『テガミバチ』が終えてしまうことに並び、もうひとつ悲しいお知らせがされていた。それは藤子不二雄A大先生の『PARマンの情熱的な日々』(すべて集英社)の休載。今号には掲載されたが、「連載再開まで今しばらくお待ち~~」とのことで、ファンからはA氏の体を心配する声が上がり始めている。

 説明するまでもなく、藤子・F・不二雄氏との共作『オバケのQ太郎』(小学館)や、ピンでの作品『笑ゥせぇるすまん』『プロゴルファー猿』(共に中央公論新社)など、数多くのマンガを発表してきた“まんが道を突き進むレジェンド”A氏。2007年「月刊少年ジャンプ」(集英社)が休刊し、同年に後継誌として新たに産声を上げた「ジャンプSQ.」創刊号より、A氏が連載を始めたのが『PARマンの情熱的な日々』である。

 同作は、言わずと知れたマンガ界の巨匠・PARマン氏(A氏)が、マンガやキャラクター秘話に交遊録、果ては大好きなゴルフのことなど、仕事からプライベートまでを独特の語り口で赤裸々に紹介するコミックエッセイ。A氏の素性が知れる同作は、「はっきりしました。先生の魅力は文章です!」「トキワ荘の仲間の死や、奥さんの半身不随など、つらい出来事も暗くせずにさらりとマンガにしてくれる」「何歳になってからでも、人生は変えられるし、楽しめるということをPARマンから教えてもらいましたよ」など、ファンからの評価も非常に高い。

『青の祓魔師』『新テニスの王子様』『終わりのセラフ』といった、若い世代から支持される作品がずらりと並ぶ「ジャンプSQ.」にて、ゆるりと連載してきた『PARマンの情熱的な日々』が、同誌12月号で突然の休載発表。作者・A氏は、直筆(?)で休載の理由を以下のようにつづっている。

「読者の皆様へ 『ジャンプスクエア』創刊号より『パーマンの情熱的な日々』を8年連載しました。若い人の中にまじって、このジイサンが一緒に連載することはとても楽しいことでした。ところがこのところバテテきて、続けられなくなりました。元気がでるまで残念ながら休ませて下さい。よろしく、よろしく 藤子不二雄A」


“元気がでるまで”とはしているものの、“とても楽しいことでした”“続けられなくなりました”と書かれると、連載を終えるかのように見えてしまい、心配でならない。

 ファンからも「元気が出るまで焦らずゆっくり休んでほしい」「ファンレターを出した年から毎年プロダクションから年賀状が来ます。先生もプロダクションもファン想いだと思います。先生、お元気になって下さい」「もうこれ以上、ヘコませないでくれ。好きな人の暗い情報はもう腹一杯だ」「『ジャンプSQ.』という少年誌系の雑誌の中で、A先生のいつもどおりの日常エッセイは最上級の箸休めであり、読むとお出かけした気分にさせてくれる、とても愉しいものでした」「ガンで入院してる間も、たぶん休載はなかったはず。この無期限休載、ただただ不安」など、体を気遣う声が多く上がっている。

 また、「水木しげる先生のように好きなことだけやって、長生きしてください」「不安。この年代の漫画家さんってすごい元気な方が多いから忘れがちだけど、もう相当な年齢だからな」「A氏も水木さんもさいとうたかをも、そろそろ限界かな」「『奇面組』の新沢先生も酒ばかり飲んでたみたいだな。今どうしてるんだろ?」と、ご年配の他のマンガ家を気にする声も。

 今回、“バテ”を理由に休載を発表したA氏の年齢は81歳。ほか、さいとうたかを氏と小池一夫氏が79歳、水島新司氏が76歳……など、高齢でありながら執筆を続けるマンガ家はたくさんいる。細川智栄子氏も80歳だが、代表作『王家の紋章』(秋田書店)は終わりそうにない。どの巨匠たちもどうか長生きをしていただき、これからもマンガ家として第一線で活躍してほしいものである。

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