『下町ロケット』視聴率好調なのに、土屋太鳳は存在感ゼロの“名ばかり”ヒロイン状態

1511_shitamachi.jpg『下町ロケット』(TBS系)公式サイトより。

『半沢直樹』でおなじみの池井戸潤の原作である、阿部寛主演ドラマ『下町ロケット』(TBS系/日曜午後9時~)が絶好調だ。

 初回は16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好発進し、第2話は17.8%。11月1日放送の第3話は18.6%をマークし、『相棒season14』(水谷豊主演/テレビ朝日系/水曜午後9時~)初回(10月14日)の18.4%を抜いて、今クールの民放連ドラの最高視聴率を記録した。

 今年放送された民放連ドラの視聴率トップは、『相棒season13』(14年10月~15年3月)最終回(第19話=3月18日)の20.3%。この調子でいけば、『下町ロケット』がこれを更新する可能性は十分にある。

 全話平均だと、『相棒13』の17.4%がトップだが、2クールまたぐ『相棒』シリーズを除けば、佐藤健主演『天皇の料理番』(4月期/TBS系)の14.9%が最高。今後、視聴率が急落しないかぎり、これまた、『下町ロケット』が抜き去りそうな雰囲気になってきた。

 そんな中、視聴率は好調だが、気になる点もある。ヒロインであるはずの土屋太鳳の存在だ。土屋は下町の工場「佃製作所」を経営する阿部の高校生の娘役なのだが、メーンストーリーに絡むことは一切なく、圧倒的に出演シーンが少ないのだ。極端にいえば、土屋の存在はなくてもいいレベルで、もっとランクの低い女優でも十分な役回りだ。

 第3話までに限ると、主役の阿部の他に、出演機会が多いのは、「佃製作所」と折衝する大企業「帝国重工」の吉川晃司、新井浩文や、阿部の部下役の安田顕といった面々。

 ドラマの設定上、ヒロインの立場になっている土屋は、同ドラマの公式サイトのキャスト欄を見ても、阿部の次に名前の記載がある。にもかかわらず、存在感はゼロ。

 ご承知の通り、土屋は9月までNHK連続テレビ小説『まれ』で主演を務めた。全話平均視聴率は19.4%と大台を割ったが、そこそこの数字は獲っており、今が旬の若手女優の一人だ。TBS的には、ついこの前まで朝ドラで主役を張っていた土屋が、メーンキャストに入っていることを“売り”にしたかったのだろうが、この脚本では、土屋の役割は単なる“お飾り”にしかすぎない。

 皮肉なことに、土屋の出演時間が短くても、視聴率は上がる一方。ネット上でも、土屋の演技力やイメージに批判的な声こそあるが、出演シーンが少ないことへの不満は、ほとんど見られない。これでは、“名ばかり”ヒロインといわれかねない。
(文=森田英雄)

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