“昭和顔”なのに!? アニメ『おそ松さん』に女性ヲタクが“落ちる”理由とは?

昭和顔なのに!? アニメ『おそ松さん』に女性ヲタクが落ちる理由とは?の画像1おそ松さん公式サイトより。

 今クールのアニメの中で、思わぬ人気を集めている作品がある。赤塚不二夫作『おそ松くん』(小学館)をベースにした新作アニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)だ。“やり過ぎ”な(良い意味で)パロディネタと下ネタが満載な本作は、多くのヲタクの心を掴んでいるが、その中で今、『おそ松さん』にハマる女性ヲタクが続出しているという。

『おそ松さん』は、タイトルが“くん”から“さん”になっているように、成長して大人になった六つ子たちの姿を描いており、1988~89年放送のアニメ第2作から数えると、およそ27年ぶりの新作アニメとなるのだが、絵柄はほぼ原作に忠実。六つ子たちもたびたび自身を「昭和顔」と自虐するほどだ。第1話では、「僕たち、昭和のアニメだよ。今さら人気でるかなぁ……」と、チョロ松が心配していたが、アニメが放送されるとネットには六つ子に萌える女性ヲタクが続出。Twitterやイラスト投稿サイト・pixivには、『おそ松さん』のイラストが多数上がるという事態になっている。

 ではなぜ『おそ松さん』が女性ヲタクにウケているのか、今一度じっくりと『おそ松さん』を見てみると、女性ヲタクが“落ちる”要素が散りばめられていることがわかった。

 まず、言えるのは「声優がとにかく豪華」なこと。おそ松役の櫻井孝宏をはじめ、六つ子を演じるのは中村悠一(カラ松)、神谷浩史(チョロ松)、福山潤(一松)、小野大輔(十四松)、入野自由(トド松)と、女性から絶大な人気を得ている声優ばかり。眼福ならぬ“耳福”状態だ。そんな人気声優が演じる六つ子たちが面白おかしいギャグを言うのは、声優ヲタク的にも“美味しいだろう”。個人的には、「セクロス!」(cv.小野大輔)がツボである。今、『おそ松さん』にハマっている女性の多くは、まず声優が豪華だから、ないしは好きな声優が出ているから見る→いつの間にかハマっていたという人がほとんど、と言っても過言ではないだろう。

 だが、「お耳が幸せ!」なだけで終わらないのが『おそ松さん』のおそろしいところ。おそ松をはじめとする六つ子たちはパッと見みな同じ顔なのだが、それぞれに“属性”がある。「キング・オブ・クズ」のおそ松、「カッコつけの中二病」のカラ松、「自称常識人のツッコミ役(そしてドルオタ)」のチョロ松、「マイペースで無口、そして毒舌」の一松、「底なしに明るいアホ」の十四松、「あざとかわいい末っ子」のトド松と、みな個性豊か。女性に人気の『うたの☆プリンスさまっ♪』などでもそれぞれのキャラに属性があって、見ているうちにいつの間にか“推しキャラ”ができているという事態に陥ったという人は少なくないかと思うが、『おそ松さん』でも、見ているうちに好きなキャラ、いわゆる“推し松”ができてしまうのだ。

 すると、「◯◯松と××松の絡みが良い」とアニメを見ながら感じることもしばしば……。その部分にはBL(ボーイズ・ラブ)好きの女性、いわゆる腐女子の方々も注目しているようで、ネット上では六つ子のさまざまなカップリングが展開され、それに萌える声が多数上がる……ということが起きている。

 個人的には、兄弟みな職なしという状況の中、6人でよりそって(親のすねをかじりながら)生活しているというシチュエーションが「なんだかかわいいなあ」と萌えているところ。アニメはまだまだ3話目とこれからだが、『おそ松さん』名物のパロディネタ・下ネタに期待しつつも、六つ子の絡みに心癒されたいものである。
(文/月島カゴメ)

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