陰鬱な気分を満喫できるテーマパーク『ディズマランド』が期間限定開催中!

■未だもって正体不明のアーティスト、バンクシー

 一般客が利用するにはなかなかハードルが高そうな感もあるが、意外や(!?)地元では“町おこし”に繋がるものとして好意的に受け止められているようだ。一般オープンの初日には地元の人々だけを招待したことも好感を持たれた理由のひとつだという。それというのも、バンクシー自身、子供時代に親に連れられてここにあった「トロピカーナ」を訪れていたこともあり、実は彼にとって思い出の場所だったのだ。

「子供の頃、私はトロピカーナが大好きだったので、これらの施設のドアをもう一度開けることができてとても光栄です」と現地メディア「The Weston Mercury」の取材に応じて地元に敬意を示す一方、バンクシーは「私は人々がもう一度ここを訪れ、濁った水溜まりに足を浸し、冷めたフィッシュアンドチップスを食べ、家族連れの子どもが泣き喚く声をうんざりしながら耳にする経験をもう一度提供したいのです」とブラックな毒舌も忘れない。

 不気味なアート作品や展示物に加えて、金曜日の夜にはイベントも行なわれ、9月25日にはブリストル出身の音楽ユニット、マッシヴ・アタックと、ロシアの女性パンクバンド、プッシー・ライオットのコンサートも予定されている。

 ディズニーランドというグローバルな“娯楽装置”を風刺するこのディズマランドで各方面から注目を浴びているバンクシーだが、その正体は未だもって謎に包まれている。

 バンクシーの本名については、ロビン・バンクス、ロバート・バンクス、ロバート・カニンガムと様々な説があり、バンクシーは個人ではなくアーティスト集団であるという噂もあるようだ。2010年には監視カメラが捉えたバンクシーの姿といわれる解像度の粗い映象がネット上に出回った。また今年1月には、イギリスの14歳の少年が電車の中でロビン・バンクスと名乗る男からサイン入りのスケッチ画を譲られたという出来事も報じられている。そのスケッチは、バンクシーの筆致と言われればそう信じられなくもないもののようだ。正体不明のアーティスト、バンクシーが次に何を仕掛けてくるのかにも注目したい。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Smash
http://www.smash.com/banksy-opened-creepy-nightmarish-theme-park-england-called-dismaland/

・The Daily Mail
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2901642/Helpful-schoolboy-handed-Banksy-print-train-passenger-claiming-artist-told-worth-20-000-good-life.html

・Dismaland
http://dismaland.co.uk/

東京ディズニーランド アニバーサリーズ

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