誕生から30周年の『シティーハンター』月刊「コミックゼノン」編集長・花田健が語るマンガ家・北条司の魅力

 打ち合わせの際に北条さんにダメ出ししたことはないという。「ゼロベースで雑談から入るんですが、北条さんが『少女が野球のチームをやっててかわいいなって思ったんだよね』って言ったんです。『じゃあ今回はそういう少女を出してみましょうか』って言ったら、次の日にネームが上がってるんです」と速さに驚くそう。「今は30ページ程度で1話を構成してるんですけど、『なんとなくこうして、こうしようか』みたいな打ち合わせにするようにルール付けしてるんですが、『打ち合わせにこんなのあったっけ?』みたいなのが描かれてるんですね」。

 続いて「たまに雑誌とかでサングラス姿で出てますけど」と、北条さんの印象の話に。「初めて北条さんに会った時は、冴羽獠だと思いました。北条さんは否定しますが。社長の堀江が集英社を辞めるのを後押ししたのも北条さんですし、男気があるというか」。コアミックス社長の堀江信彦さんは、かつて「週刊少年ジャンプ」の名編集者として名を馳せた人物だ。

20150825_coremix3.jpg花田「『こうだよねああだよね』とか固有名詞がなくて、2人だけがわかる世界を横で聞いてます」。

 再度ネームの話に戻り、原稿の締め切りについて語られた。「北条さんは早いですよ。少なくとも僕が知る限り、締め切りより遅れたことないと思います。本当にキッチリされてますが『自分は怠け者なので、先にやってから遊ぶってしないとどんどんダメになってしまう』って言ってました」。『北斗の拳』などの原哲夫さんを引き合いに出し、「北条さんが夏休みの宿題を7月に全部終わらせちゃうタイプだとすると、原さんは9月になってから頑張るタイプです(笑)」。

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