誕生から30周年の『シティーハンター』月刊「コミックゼノン」編集長・花田健が語るマンガ家・北条司の魅力

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　話は北条さんの奥さんにも及んだ。「九州の方の感じとか、わからないとこもあるんですけど、奥様が1歩2歩下がったところから支えている印象ですね」。奥さんは九州産業大学の同級生。「北条さんの描く美人には、どこか奥様の面影が入ってますね。北条さんは否定するんですけど（笑）。香のような乱暴なキャラというよりはゲストキャラに近いです」。

　ちなみに九州産業大学があるのは福岡市だが、2010年に学内の美術館にて出身マンガ家にフィーチャーした「キュウサンマンガクロニクル」が開催。そこに北条さんの作品も招かれ、堀江さんも講演した。

「キュウサンマンガクロニクル」（2010年当時）での展示（一部）。

『エンジェル・ハート』は10月期よりドラマの放送が始まることでも話題だ。「北条さんと冴羽獠役の上川隆也さんが対談したんですが、北条さんの中では冴羽獠をこうしようという意識はないみたいで、獠が勝手にそうしてるだけで親友みたいな感じです」。そして今でも「初恋が獠でいつまでも結婚できません」といった女性の声を耳にするという。「獠はズルいですね。モテないわけがない。いつもチャラくてやる時はやって……。多分それが魅力だと思いますね」。
（取材・文／真狩祐志）

トークセッション「シティーハンターを知りたい！」／「神谷明アニメトークショー」
http://www.ktqmm.jp/event_info/6487

 
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