“ロリコン大国・日本”と欧米ジャーナリストは本気で信じている!? AKB48運営を痛烈批判した過激記事の中身

150724_vice.jpg「VICE News」に掲載された少女搾取などを問題視する記事In Japan, Teenage Girls Folding Paper Cranes Has Taken on a Whole New Meaningより。

 今月15日から、児童ポルノ法の改定による所持の禁止が始まった。いまだ冤罪の危険性は皆無とはいえないが、今回の限定的な所持禁止の導入で、長らく続いてきた児童ポルノ法と表現の自由をめぐる問題は一段落したといえるだろう。児童ポルノ法の制定時より激しい論争になってきた、創作物に対する規制を導入すべきか否かの論争も一段落したからだ。おそらく今後創作物の法規制が試みられるとしても、児童ポルノ法とは別の形で行われることになるだろう。

 そもそも、児童ポルノ法が制定される時、法規制が必要な理由として挙げられたのは、諸外国からの批判であった。確かに制定議論が高まった1990年代前半、日本は児童に対する性的虐待のごとき撮影を禁じる術をほとんど持たなかった。けれども、今回の児童ポルノ法改定によって、問題はあるものの「表現の自由」とのバランスを取りつつ、許容できない児童ポルノ(というよりは、性的虐待の記録)を取り締まることが、ひとまず可能となった。

 にもかかわらず、海外……特にアメリカやイギリス、ヨーロッパのいくつかの国々では、相も変わらず日本を“ロリコン大国”のごとく論じる風潮は消えない。

 最近、そうした論調を書き記すメディアが特にやり玉にあげているのが、“JKビジネス”とAKB48をはじめとする“アイドル”である。

 中でも、最近読んで驚いたのは、アメリカのニュースサイト「VICE News」に掲載されたIn Japan, Teenage Girls Folding Paper Cranes Has Taken on a Whole New Meaningと題する記事だ。

 今年5月に摘発された、女子高生が折り鶴を折っている姿を下着を覗き見ながら楽しむという新手のJKビジネスと、広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子(原爆症からの回復を願い折り鶴を折り続けた)の逸話とを絡め、「現在では折り鶴は希望ではなく、少女搾取の象徴となった」と記す、この記事の内容は強烈だ。

 これまで筆者も、客を装って“JKお散歩”や“JKリフレ”の情報を聞き出すなど、取材を何度も行ってきた。そこで働く理由として、彼女らが口を揃えるのは、身体を売ることなく金銭を得ることができる気楽さだ。ところが、どうも筆者の取材は表層的な取材だったのか、先述の「VICE News」の記事では、“JKお散歩”でお散歩した末に行き着くのはラブホテルで、「JKビジネスの多くは、10代の売春と人身売買の入り口である」と断じている。

 そして、この記事では、こうしたビジネスが成立する背景に、AKB48をはじめとするアイドルの存在を挙げる。AKB48について、彼女らがファンによってランク付けされる存在であり、ビキニを着て雑誌の表紙を飾り、挑発的な歌詞のポップソングを歌っていると説明。その上で、AKB48の運営を問題視する。

 筆者が最も強烈に感じたのは、AKB48の発案者である秋元康氏に触れた部分だ。ここで秋元氏は、「おニャン子クラブ」で成功した人物と記されている。と同時に、「おニャン子クラブ」については「which translates to Pussy Club」と説明する。「Pussy」には“子猫”という意味もあるにはあるが、この場合、どう読んでも“女性器”という意味が強調されているだろう。つまり、「おニャン子クラブ=オマ●コクラブ」と紹介しているように読めるのだ。

 その後も、この記事では「週刊新潮」に掲載された記事などを引きつつ、警察筋からの独自の情報を踏まえたとして、AKB48の運営陣と反社会勢力との関係などを説明する。

 当然ながら、この記事に対しては事実関係や偏見的な取り上げ方に批判の声も上がっている。しかし、驚くべきことに一方でこの記事は一定の支持も獲得しているのだ。欧米系メディアの事情に詳しいとある研究者は、こう語る。

「欧米のジャーナリストの中には、日本には反社会勢力によるロリコンビジネスのシンジケートが存在すると、本気で信じている人がいるんですよ」

 もはや欧米の偏見とは相互理解でなく、どちらかが滅亡するまでの対決しか選択肢はないのかもしれない。
(取材・文/昼間 たかし)

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