「少年ジャンプ+」初の単行本を、「週刊少年ジャンプ」が大々的にアピール!! シナジー効果やいかに?

1501_jump09.jpg「週刊少年ジャンプ」2015年9号(集英社)。

――発行部数約266万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2015年9号の表紙と巻頭カラーを飾るのは、バレーボールマンガ『ハイキュー!!』。昨年4月~9月にテレビアニメが放送された本作だが、「頂プロジェクト 2015」と称して、先日発表されたテレビアニメの続編に加え、アニメ一期総集編の劇場公開を告知。また、今夏にアニメ『ハイキュー!!』大規模イベントの開催も発表された。そのほかのプロジェクトも、今後発表予定とのこと。昨年の「オリコン2014年年間“本”ランキング」では、「コミック・シリーズ別TOP30」で第3位を獲得している人気作だけに、今年もますます盛り上がりを見せそうだ。

 今週の掲載順は『ハイキュー!!』以下、『僕のヒーローアカデミア』『ONE PIECE』『暗殺教室』『火ノ丸相撲』と続く。前号に引き続き、『僕のヒーローアカデミア』は2番手をキープ。単行本1~2巻で累計70万部を突破したことも謳われており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いといえる。また、今号のセンターカラーは、読み切り作品である『天杖のアルワンド』と、前号から引き続き中盤を堅持している『学糾法廷』となった。『天杖のアルワンド』の作者・池田恵介は、「第44回JUMPトレジャー新人漫画賞」にて佳作を授賞。受賞作の『バクノユメ』がウェブにて公開されているので、読み切りで惹かれた読者も注目だ(外部参照)。

 一方、今週の最下位は『ハイファイクラスタ』。連載18話目にして、最終回を迎えた。前号の『ジュウドウズ』から連載終了が続いており、「ジャンプ」の連載改編期を伺わせる。

 そんな中、今号の注目は、「ジャンプ」と電子版「少年ジャンプ+」(以下、「ジャンプ+」)とのシナジー(相乗効果)。これまで「ジャンプ」では、連載作品が相次いで終了した後、間を置かずに新連載が開始されることも多かった。一方、次号からは、いずれも2月4日に単行本が発売される「ジャンプ+」連載作『エルドライブ【elDLIVE】』(註:“e”は、eの上に横線)『カラダ探し』『とんかつDJアゲ太郎』の読切が、3週連続で「ジャンプ」に掲載予定。「ジャンプ」読者に「ジャンプ+」の人気作をアピールする試みが行われることとなる。

 かたや、現在「ジャンプ+」では、「ジャンプ」にて『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』連載中の仲間りょうによる特別読み切り4コマ『うんちねこんち』を、2週にわたって掲載。「ジャンプ」「ジャンプ+」双方の読者に訴求している。今号の愛読者アンケート(註:「ジャンプ+」の読者アンケートとは内容が異なる)でも、「ジャンプ+」の利用状況に関するアンケートが実施するなど、編集部の「ジャンプ+」にかける想いが伝わってくる。昨年9月の創刊時より「ジャンプ」本誌での告知も目立っていた「ジャンプ+」。初となる単行本の売れ行きと共に、今後の展開を注視したい。

(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

エルドライブ【elDLIVE】 1 (ジャンプコミックス)

エルドライブ【elDLIVE】 1 (ジャンプコミックス)

今は亡き「ジャンプLIVE」からの移籍作。

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