『ハメられ男の娘』(林田虎之助)“男の娘”布教に最適な聖典!? 欲張り過ぎる“男の娘”に感情移入

 男の娘が完全受けで年上のお姉さんにヤラれちゃうめくるめく展開の連続。それが、9月に発売された林田虎之助氏の『ハメられ男の娘』(一水社)だ。

 これまでも可愛い女の子を描いてきた林田氏だが、男の娘ものは文字通り水を得た魚の勢いで良作の短編を量産している。その中でも、“可愛い男の娘×お姉さん”の設定では林田氏の右に出るものはいないと思っている。

 もともと絵のスキルの高い描き手ということもあってか、とにかく登場する男の娘は可愛い。それでいて、それなりに強引な展開で実用ページへとサクサクと進めてくれるわけで、男の娘愛好者はぜひベッドの横に常備しておきたい一冊になっているのだ。

 実のところ、男の娘アンソロも数多く出版されるようになり、その中には男の娘が女の子にヤラれちゃう作品も多い。けれども、これはかなりスキルが要求される設定なのだ。読者にとっては、感情移入する対象は男の娘のほうが多いわけで、女の子にエッチなイタズラとか百合要素的なものだと、少し実用は困難だったりするのである。

 そこをクリアしている数少ない作家が、林田氏なのである。収録作から紹介すると「魔法少女奮戦記」は、妹の通う保育園の先生に劇の代役を頼まれて魔法少女の衣装を着て、魔女衣装の先生に責められるという展開が。半ば逆レイプなのだが「君が魔女の攻撃を受ける練習をしているのよ」とか、無理矢理すぎるセリフを吐かれながら、責められてしまう。

「僕のウェディングドレス」では、女装趣味の主人公が、姉の結婚式で出会った姉の友人と控え室でハメちゃう流れに。一応和姦ではあるけどベッドの上でラブラブなんてないのが、読者を興奮させるだろう。そして、どの作品も共通しているのは、だいたいその辺にあるものをアヌスに突っ込まれてヒィヒィ泣かされちゃうシーンの存在。ろくすっぽほぐしているシーンもないのに、ズボズボと入ってしまう。う~ん、やおい穴を越えるなんかスゴイ穴とでも表現をすればいいのだろうか。

 男の娘なのにアヌスで感じた挙げ句に、女の子の穴でも感じちゃうという、非常に欲張りな作品。同時に、男の娘が男にヤラれちゃうような作品には抵抗のある人にも受け入れやすいテイストといえるだろう。男の娘をもっと布教したいと思っている人にも最適な聖典ですよ、きっと。
(文/ピーラー・ホラ)

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