キーワードは“アニメへの共感”──アニメ『グリザイアの果実』OP主題歌を歌う黒崎真音が語る、アニソン作詞の極意

■アニメへの共感を歌詞にする作詞スタイル

──黒崎さんは多くのアニメ・ゲームソングを歌っていますが、アニメ・ゲームソングの魅力とは何だと思いますか?

黒崎 たくさんあると思うんですけど、個人的にはいろんな入り口になっているところですね。アニメソングから作品を知ることがあったり、作品からアニメソングを知ることもあったり、色々な方向から楽曲やアニメを知るきっかけになっていると思います。私としては、やはり「楽曲から作品を好きになりました」って言ってもらえるとすごく嬉しいんです。アニメソングを歌うということは、それだけ責任もあるお仕事だと思っています。

 あと、アニメ・ゲームソングというカテゴリーの中では音楽のジャンルというものが存在せず、様々なサウンドが存在している点も魅力ですね。例えばフェスとかに行っても、音楽ジャンルに偏りがなくていろんな曲が聴けるのが個人的にも嬉しいです。私自身、ある作品の主題歌を歌わせていただいた際、とあるアーティストさんがその作品をすごく好きだということから私のことを知ってもらい、そのアーティストさんに楽曲を作ってもらったことがあって、すごく感動しました。こういう感動はアニメソングを通じて初めて感じたことで、それが私自身の活動の原点でもあります。

──黒崎さんがアニメ・ゲームソングの作詞をする際にはどういうところを意識していますか?

黒崎 場面やキャラクターがやりとりしている中で、一番心に響く歌詞にしたいと思っているので、シナリオを見せていただいたりもしますし、自分なりに色々と作品について調べて、劇中に出てくるキーワードやその作品を感じさせるワードを見つける作業は毎回するようにしています。この作業がすごく楽しいんです。自分は作品の「ここ」に共感して、こういう時の自分の心境を思い出した、という具合に自分と作品の共通点を見つけて、サビや一番伝わる部分を書くようにしています。

──極端な話、タイトルや技の名前を叫ぶのではなく、作品のテーマや物語に潜む普遍的な要素をピックアップして歌詞にするという感じですね。

黒崎 作品のタイトルをまるごと入れたこともあるんですが、そういうこともやりつつ、自分が共感した部分を入れないと楽曲との距離が生まれちゃう気がするんです。自分が歌うにあたって、自分自身とリンクしている部分があったほうが気持ちがこもるので、ある意味、黒崎真音の楽曲として歌うということも意識しています。いろんな方法があると思うんですけど、私は今はそういう風にやらせてもらっていて、これからも色々な経験をさせてもらって成長していけたらと思っています。

楽園の翼

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こちらが通常版。

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