また大学の作品では“アニメーション”が多めとなるが、今回は年明けの記事(参照)でもピックアップし、後にネットでの全編公開で話題となった『木の葉化石の夏』など、“アニメ”も例年より多めになっている。
『木の葉化石の夏』の谷田部透湖さんは武蔵野美術大学(以下、武蔵美)在学中から自主制作で注目されていた一方、スタジオコロリドの短編『寫眞館』(なかむらたかし監督)と『陽なたのアオシグレ』(石田祐康監督)の双方に制作参加するなどで活躍していた。またサークル「ブラウン管」の主宰でもあり、今年はそのメンバーが全員卒業ということから、卒業制作展も密かに期待されていた。このほかリストに載っている武蔵美の作品では、『ほしのコーラス』(松重裕美)、『in the Wind』(森田千誉)、『2014年8月31日日曜日午前6時45分』(安藤愛莉)が“アニメ”なので気になるところだろう。
ICAF2014の会期は9月28日までである。なおICAFは地方にも巡回している。今回は11月3日に新千歳空港国内線ターミナルビル(北海道)、同8日から14日まで金沢シネモンド109(石川県)、同28日から30日まで立誠シネマプロジェクト(京都府)、12月6日に愛知芸術文化センター(愛知県)となっている。
そしてできれば会場ではパンフレットも入手しておきたい。例えば11年のキービジュアルは石田監督が担当しており、そのキービジュアルが『陽なたのアオシグレ』につながっている。このように後々誰がどのような活躍をみせるかわからないからだ。
(文/真狩祐志)
■インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル
http://www.icaf.info/
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