人が多すぎて他ブースから怒りの声も…Hondaが教えてくれた異業種コミケ参戦の課題

1408_honda_comike.jpgHondaの特設ページクルマ ツナゲル ココロより。

 次々と異業種が参戦するオタク業界。そうした中、8月15日から17日に開催されたコミックマーケット86では、自動車製造の名門企業・本田技研工業株式会社ことHondaが初参戦し、注目を集めた。同社にとっては、従来とはまったく異なる客層とイベント。Hondaブースは盛況を博したものの、同時にある課題を浮き彫りにしていた。

 今回、Hondaが企業ブースで行ったのは、「ココロつながる新価値体験」をテーマとし、乗って体験して楽しめる“バーチャルドライブシアター”のクルマを展示。ブースに展示された車に乗り込むと、キャラクター・メイリン(CV:さとうささら)の案内で“車の未来形”を体験できるというものであった。さらに、オリジナルグッズがもらえるタブレットPCによるアンケートも実施していた。

 まさに技術を売る会社ならではの充実した展示といえるのだが、今回の展示が驚くほどの人が訪れるコミケの企業ブースに適した展示であったかといえば、少々疑問も残る。

 というのも、初日、Hondaブースの前には長蛇の列と人混みができてしまっていた。この原因はアンケートの取り方にあったようで、同ブースの周りに人混みが途切れることはなかった。そのため、周囲のブース関係者からは「通路を塞いでいる」といった不評の声が多々聞かれたのだった。この事態を反省したのか、その後二日目以降はブースのスタッフを増員。なんとか上手く誘導しようとする努力の跡がうかがうことができた。

 こうした人の入りについて、同社の担当者に水を向けると「予想外に人が来て驚いている」と率直に語ってくれた。

 かなりの注目を集めたHondaのコミケ出展。盛り上がりを見せる一方で、今後さらに増加するであろう異業種のコミケ参戦の課題を教えてくれるものといえる。体験型ブースは楽しいものだが、多くの人々に訴求力を与えるためにはさらなる工夫が必要になりそうだ。
(取材・文/昼間 たかし)

CeVIO Creative Studio

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「メイリン」の声、さとうささらちゃんはこちら。

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