「ルネッサンス始めます！」 ソニーが生み出した新星アイドルグループの初ライブが敢行!!

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「アイドルネッサンス」の面々。

　有象無象のアイドルたちが入り乱れる昨今。日本のエンターテインメントを引っ張ってきたソニー・ミュージックアーティスツ（以下、SMA）が、満を持して、アイドル界に殴りこみをかけてきた！

　SMAの40周年を記念して実施されているグループアイドルプロジェクト「アイドルネッサンス」は9000人以上の応募者の中から勝ち上がってきた13人の少女たちを“候補生”として、アイドルグループに育て上げていく取り組みだ。2013年10月より活動を開始し、YouTubeをはじめとするインターネット上でコンテンツが配信され続けてきた。

　だが、ソニーの大看板を背負うアイドルグループの一員になるためには、並大抵の努力では太刀打ちできない。ボイストレーニング、ダンストレーニングなど半年間の厳しいレッスンを経て、13人でスタートしたプロジェクトは、3人の脱落者を産んだ……。残されたメンバーは12歳～17歳までの少女たち10名。しかし、彼女たちもまだ“候補生”の身分なのだ。そして、正式メンバーになるための最終関門として、アイドルの聖地・秋葉原で初めてのライブが敢行された！

　会場となったAKIBAカルチャーズ劇場には、ファンのみならず、アイドルたちの家族と思しき人々の姿もチラホラ。一般観覧の受付には1100人からの応募があり、幸運にもチケットを掴んだ280人のアイドルファンたちが詰めかけた。少女たちの人生初ライブとなる節目の瞬間をこの目で目撃しようと、両親以上に熱い眼差しを送り、色とりどりのサイリウムが乱舞する。サンボマスターの「ミラクルをキミとおこしたいんです」からスタートした初ライブは、やや緊張がみられるものの、序盤からボルテージは最高潮！　まだオリジナル曲を持っていない彼女たちは、サンボマスターのほかにも、PUFFYや木村カエラ、さらには村下孝蔵（！）といったソニー・ミュージックの大先輩たちの曲をオリジナルのダンスとともに歌い上げた。

　さらに、ライブの合間には、オーディションから現在に至るまでの足跡を編集した動画も流される。これまでの人生で味わう事のなかった密度の濃い時間を振り返り、候補生たちも感無量。映像を見ているうちに全員が大号泣して、辛く厳しい日々を振り返った。

　そして、Base Ball Bearの「17才」を熱唱し、ライブは大団円を迎える。エンディングは、初々しいアイドルらしく、ひとりひとりのファンをお見送り。だが、この日のライブはこれで終わったわけではない……。会場に詰めかけたファンは、同時に彼女たちの今後の命運を握る存在でもあるのだ。

　関係者、スタッフによる判断に加え、ライブに足を運んだファンからの「投票」によって、アイドルネッサンスの正式メンバーが決定されるのだ。ライブ終了後、少女たちの人生を左右する投票用紙の集計が終わり、名前が呼ばれたのは、橋本佳奈、新井乃亜、比嘉奈菜子、宮本茉凛、南端まいな、百岡古宵、石野理子の7人！　ようやく、アイドルとしての第一歩を踏み出した少女たちの顔に浮かんだのは、嬉し涙ではなく、誇らしく、自信に満ちた表情だった。佳奈は「革命を起こせるように歌やダンス、トークで頑張ります」と初心を表明し、理子は「いつかはこの7人で、大きなステージのライブをしたい」と目標を掲げる。さらに乃亜は「ルネッサンスはじめます！」と高らかに宣言した。

　飽和状態を迎え、「かわいい」「キレイ」だけではもはや通用しないアイドルの世界。彼女たちが実現するアイドルの「ルネッサンス=再生」とは、いったいどんなものだろうか？　そして、SMAという大看板の名前を汚すことない活躍ができるのだろうか？

　晴れて正式メンバーとなったアイドルネッサンスは、5月28日、渋谷WWWで開催される「SMA SHOWCASE 2014」でその第一歩を踏み出してゆく！
（取材・文／加茂萩太）

【セットリスト】
M1=ミラクルをキミとおこしたいんです（サンボマスター）
M2=愛のしるし（PUFFY）
M3=初恋（村下孝蔵）
M4=Butterfly（木村カエラ）
M5=恋する感覚（Base Ball Bear feat. 花澤香菜）
M6=17才（Base Ball Bear）