姫乃たまの耳の痛い話 第3回

同じユニットのアイドル2人がファンを取り合って解散!? アイドルとファンの恋愛の行方とは

――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛~い”業界事情をレポートします。

140430_himeno.jpeg注:写真は本人(姫乃たま)です。

 こんばんは、地下アイドル(売れない)の姫乃たまです。

 アイドルを応援する気持ちが、自分の存在を認識してほしいという欲に変わり、果てはストーカーとなり、脅迫メールを送りつける……。

 ネットやマスメディアでは、何かとアイドルファンの暴挙ばかり取り沙汰されていますが、5年ほど地下アイドルをしていて思うのは、彼らほど彼氏にぴったりな人たちはいないだろうということです。なぜなら、アイドルファンとは、毎日のように違う場所でライブするアイドルを追いかけるフットワークの軽さを持ちながら、ファン同士のコミュニケーションもこなし、女の子が喜ぶプレゼントも熟知している恐ろしい人種だからです……! 

 実際、10代から今日までを地下アイドル活動に費やした私に、美味しいチョコレートや素敵な香水を教えてくれたのはファンの方たちでした。

 しかしアイドルに恋愛感情を抱くことを「ガチ恋」と呼ぶのに対して、アイドルがファンに恋愛感情を抱く時の単語は存在しません。なんか切ないですね。いいと思うんですけどね、アイドルファンとの恋。

 ということで、第3回目のテーマは「アイドルとファンの恋愛」です。

 いや、まあ、正直私の周りにもファンの方と結婚したアイドルさんとか、曖昧な地下アイドルの定義をさらに揺るがす”子持ちママドル”なんて子もいるのですが、そんな幸せいっぱいの話してもあれなので(というか、悔しいので)、今回は2人組のアイドルユニットがひとりの男性ファンを取り合い、解散するまでの耳の痛い話をしようと思います。

 あれは今から数年前、知人が主催するアイドルライブでブッキングを半分だけ担当した時の話です。

 ライブ当日、ほかの人がブッキングしたらしき知らないアイドルから、いきなり「今日あたしの相方来たら出禁にしといて」と声をかけられました。

“出禁”なんて、トラブル対処の最終手段です。それを相方にするなんてどういうことかと思いきや……どうやら、最近ソロ活動を始めた彼女、ファン欲しさにいつもユニットでライブをする時に来ている、相方目当ての熱心な男性ファンを寝取ったらしく、「今日はその男性ファンが来るから相方に見られたらまずい」と訴えるのです。あまりに開けっぴろげ且つショッキングな理由に、当時高校生だった未熟な私は頭を抱えましたが、結局その日、彼女の相方が現れることはなく、事なきを得ました。

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