当初の目的・ドラゴンボールは2巻で収集完了！亀仙人の愛情がバトルマンガへと変身させた

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　なんと言っても、小学校時代ハマりにハマった『Dr.スランプ』の作者の新作である。毎週毎週、ジャンプの発売日が来るのが待ちきれなかった。1日でもジャンプを早く売る売り場を探し、せっせと買いに行っていた。

　今読みなおしても、キャラクター造形、機械などのデザイン、コマ割りのセンス……などは、全く色あせていない。あらためて驚かされる。

　ギャグマンガだった『Dr.スランプ』とは違い、『ドラゴンボール』はストーリーマンガである。とはいえ、スタート時はかなりコメディ色が強かった。

　7つ集めたらどんな願いも叶うドラゴンボールを集めている少女ブルマと、野生児孫悟空が出会い、冒険が始まる。ブルマはお色気担当で、今読むとかなり露出が高いのに驚く。まだ16才なのに、ノーパンでスカートめくったりとか、なかなかエグいことをさせられている。

　1話1話の密度はかなり高く、ドンドン話が進んでいく。3話目には、後に悟空の師匠になる亀仙人、5話目にウーロン、7話目にはシリーズ通しての負け役になるヤムチャが出てくる。ちなみにヤムチャは1巻からすでに負けている。

　ドラゴンボールは順調に集まり、早くも2巻の中盤で7つそろって、最初の物語はクライマックスを迎えた。

　と、ここまでは修行ではなく、冒険旅行である。『孫悟空修行編』というタイトルは、孫悟空が亀仙人のもと、修行をするシーンからとられているのだろう。

　亀仙人のもとでの修行から、

『修行→パワーアップ→バトル→修行……』

という『ドラゴンボール』の黄金パターンが始まったのだ。

　後に悟空の盟友になるクリリンと2人、亀仙人のもとめちゃくちゃしごかれる様子は、とてもつらそうだけど、とても楽しそうで、心からうらやましく思ったのを覚えている。師匠の亀仙人は、『ドラゴンボール』のキャラの中でも特に好きなひとりだった。

 
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