相変わらず先が読めない…『サムライフラメンコ』はどこへ向かうのか?

――毎日、何本ものアニメが目まぐるしく放送されている現代日本。これだけ放送本数が多いと、見るのだって一苦労……。そんな悩める現代オタクのため、「おたぽる」がオリジナル作品を中心にテレビアニメ・レビュー! これさえ読めば、気になるあのアニメのあらすじから評判までがまるわかり!!※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

■『サムライフラメンコ』
第12話「ドキュメント!これがフラメンジャーだ!!」

1401_samurai12.jpg『サムライフラメンコ』公式HPより。

【今週の極私的見どころ!】
 似ているようで似ていない声優・若本規夫さん風味のナレーション(CV:綱島郷太郎)。おそらくテレビ東京の『実録世界のミステリー』をマネているのでしょうけど、びっくりするくらい中途半端!! でも、その中途半端さが『サムライフラメンコ』(以下、『サムメンコ』)らしい。

 そして! 第2期が始まり、OP、EDともにテーマソングが入れ替わりました!! OP担当はFLOWで、その名も「愛愛愛に撃たれてバイバイバイ」。ふざけた名前だと思っていたのに、実際聞いてみたらカッコイイ! 疾走感あふれるアッパーチューンが戦隊ものにぴったりですね。個人的に前回のテーマより好きです。EDは、我らがミネラル☆ミラクル☆ミューズが歌う「フライト23時」。ネットでは「EDが劣化した」との意見もありましたが、アニソン好きの筆者は、早速覚えてカラってこようと思います。

【今週のおすすめ度】
★★★☆☆
(前回のあらすじはこちら

 日常化する怪人との戦闘。北海道熱帯化計画をもくろむフロム・ビヨンド四天王の2人目、ヒートノイド(CV:堀川りょう)による攻撃も、フラメンジャーによってあっさり片付けられます! この怪人たち、展開がキング・トーチャーの時とまったく変わりませんが、本当に強いのでしょうか。

 しかし、いまだチームワークバラバラの彼ら。フラメンジャーたちは日本国民にとって「最後の砦」であるはずなのに、やる気なさすぎません!? 団結できないことに悩む羽佐間正義(CV:増田俊樹)は、久々に後藤英徳(CV:杉田智和)の家に顔を出します。そして、激変してしまった環境の中で、変わらない姿で自分を迎え入れてくれる後藤に心底ほっとするのです。

 そこで羽佐間は、フラメンコダイヤこと真野まり(CV:戸松遥)の行方をたずねます。彼女を探す手はずを整えようとする羽佐間に、後藤は「アイツにはアイツの考えがある」と捜索に反対。気まずい雰囲気の中、「(フラメンジャーの)イエローの席が空いているんですが」と勧誘する羽佐間に、後藤は「やめておく」と即答。公式サイトで聞けるショートドラマ“MOVIE PLAY”では、フラメンジャーピンク・桃井桜(CV:田村ゆかり)がまりに「(フラメンコダイヤの衣装的に)どう見たってあんたがイエロー」と言っていますが、後藤とまり、フラグはどちらに立てられたのでしょう。今後の流れに注目です。

 羽佐間が帰った部屋で、後藤は押入れに向かって「(羽佐間は)帰ったぞ」と声をかけます。そこで顔を出したのはなんと! すっかり居座っている様子のまりでした。ネット上では、「ごっちん、まりを飼ってるのかよ!」「もう、後藤とまりがメインのエロアニメでいいんじゃない?」と男性ファンの食いつきがすごい。売れっ子アイドルがこんな場所にいて、週刊誌にすっぱ抜かれないのが不思議ですよね。
 
 そして第12話後半! 突然始まったドキュメンタリー番組風のテロップは、まるでNHK番組『プロジェクトX~挑戦者たち~』のよう。だけど、その先に現れたフロム・ビヨンド四天王の2人、MMM34(ミヤモトムサシ/CV:梁田清之)とキリングジョーク(CV:上田燿司)のシュールな姿には絶句。戦闘スタイルのお粗末さには失笑するしかなく、ナレーションの間の悪さには爆笑です。

 その後、フラメンジャーにあっさり倒された四天王たちですが、MMM34はなんと個人名ではなくユニット名だった!! そんな無茶ぶり設定で、続々と現れる34人のミヤモトムサシ。その顔ぶれは、どこかで見たことがあるような気がします。よく見ると初音ミクらしき後ろ姿も。

 肝心の戦闘シーンは、もはや説明するまでもないくらいステレオ展開。怪人現る→フラメンジャー応戦→怪人追い詰められ巨大化→巨大ロボットで応戦。今回、ややピンチに陥った巨大ロボットに長官・要丈治(CV:小杉十郎太)から与えられた、装着型新兵器(股間から伸びるパラボラアンテナ)には「新武器は色々まずいだろビジュアル的にwww」とネットが大盛り上がり。今さらエグイ下ネタを盛り込む必要はあったのでしょうか、監督? よくわからないまま終わった四天王との戦いの様子を、どこぞの国へ逃亡中のネットニュースプロデューサー・今野明(CV:三上哲)が見て一言。

「面白くなってきたじゃねーか」

 その言葉にも視聴者は、「いや、つまんない」「本気でつまんねぇから!」とツッコミの嵐。またも視聴者置き去りのまま新EDに突入! だけど――。

 Cパートで、謎の怪人が「これで終わったと思うなよ、フラメンジャー。四天王など我ら64軍神の前では赤子同然だ。ぶぁっはっはっはっは!!」。

 えぇー……今度は64体倒すの? 果てしないなぁ……。頑張れフラメンジャー。(←気のない応援)



 しばらく放送をお休みしていたからでしょうか。戦隊ものに違和感を覚えなくなりました。むしろ、これはこれでアリかなー、と。でも、まだ「夢オチ」は疑ってますよ! きっと疑いながら鑑賞するところにも、『サムメンコ』の醍醐味があるのでしょう。

 また、今回はむちゃくちゃな展開のわりに、全体としてはよくまとまっている感じがしました。……気のせい? ネットでは「笑いどころが滑ってる」「エロも萌え要素もないし、面白味がない」「最初のご当地ヒーローもののほうが好き」などの批判が多く見受けられました。一方で「久々に笑ったわwwこのまま行け!」「7 話からおもしろくなりすぎ」という意見も。第2期最初の回だからか、作画は比較的まともでしたしね。作画もストーリーもこれからどこへ転がっていくのか、2014年もハラハラしながら見守ります!
(文/牧野絵美)

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