BLは問答無用でアダルト認定!?　ヤフーが垣間見せたBLへの偏見

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イメージ画像：咎狗の血 True Blood Portable

　国内最大級のポータルサイトとして今や知らない人はいないヤフーだが、BL（ボーイズラブ）を愛好するIT業界関係者は、「BLへの偏見がある！」と怒りをぶちまける。ヤフーがBLに偏見を持っている……。にわかには聞いたこともないが、一体どういうことなのだろうか？　当該関係者はこう語る。

「実は先日、私が携わっているあるホームページを、ヤフーのディレクトリサービスであるYahoo!ビジネスエクスプレスに登録しようとしたんです。すると、登録しようとしたページ内にBLに関するページがあるというだけで、“慎重な審査が必要なサイト”、つまりはアダルトサイトに振り分けられてしまいました。特にアダルト表現はなかったはずなのですが、BLに関するページがあるだけでアダルトサイトとして見られてしまうのは、BLに対して偏見があるとしか言いようがありません」（IT業界関係者）

　ディレクトリサービスとは、簡単に言ってしまえば、有料で大規模サイトから被リンクをしてもらえるというもの。検索エンジンでページを上位に表示させるための”SEO対策”として、一定の効果が認められていた。「Yahoo!ビジネスエクスプレス」の場合、登録審査はGMOグループのJwordが行っている。

　一口にBLといっても、その内容は多岐にわたる。男性同士の関係性の機微を描くBLでは、当然“純愛もの”も多い。明らかにアダルトな内容が含まれているのであれば仕方がないにしろ、BLに関するページがあるというだけでアダルト認定されるのは、確かに行きすぎといえるだろう。

　現在、BL市場規模は毎年210億円以上（矢野研究所調べ）を超えており、経済市場としても無視できないほど成長した。今後こういった偏見がなくなっていけば、BL市場はもっともっと拡大できるのかもしれない。
（文／中目黒日向子）