アニ玉祭で“勝ち負け”が明らかに!? 聖地巡礼による“町おこし”で大切なこと

1310_anitama5.jpgなぜかイタリア人コスプレイヤーの姿も……日本で活動中だそうです。

 さて、メイン会場は、当然ながらシンポジウムを越える賑わいを見せていた。会場にはB級グルメをはじめ、コンテンツメーカーの物販スペース、県内外の自治体のブースなどが出展。さらに、痛車の展示会なども。来場者を見回した印象としては、女性と家族連れが多いこと。男性は一人で回っている人が多いが、女性は団体かつティーンエイジャーが多いという印象を受けた。聖地巡礼というと、まだまだ「お金をよく使ってくれるオタク」を対象としたものという見方はぬぐえない。ところが、このイベントは、聖地巡礼やアニメ・マンガをネタに気軽に出かけられる地元のお祭りとして成立しているのだ。

 なるほど、聖地巡礼をきっかけに「ちょっと、町おこしでもやってみようか」という形でも、十分に成立はしているのだ。

 このイベントの事務局の一員で、京都国際マンガ・アニメフェアの総合プロデューサーも務める和田昌之氏は語る。

「思っていたよりも来場者が多い印象です。特に、コスプレイヤーが多数来場したのは予想外でした。多くの人がアニメの聖地が多数ある埼玉県が行うイベントだから、面白くないはずがないと考えて来場してくれているようです」

1310_anitama3.jpg物販で終始混雑していたのはやはり秩父。『あの花』人気を実感させられる。

 特に賑わっていたのは、やはりコラボ商品やキャラクターグッズの並ぶ物販スペースだ。しかし、その中にも勝ち負けはハッキリと出ていた。『あの花』で沸いた秩父市のスペースは、多くの商品が並び大盛況。一方、同じフロアに出展していた豊島区のスペースは、まったく閑散としていた。

 豊島区が販売していたのは、横山光輝キャラの住民票だ。豊島区では、横山キャラの『魔法使いサリー』『バビル2世』『仮面の忍者 赤影』などを住民登録し、販売しているのだが、筆者が見る限り、まったく誰も買っている様子はなかった。

 全国的に盛り上がっている聖地巡礼だが、そろそろ勝ち負けもはっきりとしているところ。まずユーザのニーズをちゃんと把握することが一番大事だと、豊島区は明確に教えてくれた。
(取材・文/昼間 たかし)

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