TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』物語が一気に進みすぎて濃すぎた第48話

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより

 今回も情報量が多すぎる。毎回多いけど他のアニメの5倍くらいあるのでは? と思うくらい内容が詰まりすぎている。

 ガーフとエルザの対決、スバルたちのベティ救出、エミリアの試練、ラムとロズワール。これが一気に進んでいくのだからそれは情報も濃くなるだろう。

 エルザとガーフィールの戦いは最終局面に。攻撃をしてお互い傷を負うが、すぐさま傷が再生していくエルザ。疲弊していくガーフィールにエルザはスバルたちが心配ではないのかと揺さぶりをかける。だがガーフィールは絶対的にスバルを信じていた。大将ならば負けるはずがない、と太鼓判を押す。

 だが当のスバルは、魔獣除けのきかない魔獣から逃げまどっていた。まったくもってガーフィールの信頼にはこたえられていない。

 だが逃げ回ってばかりでは埒が明かない。スバルは現代知識を駆使して何とかしようと考える。しかしその作戦は失敗。中の人が他アニメで科学王国を築いているが、スバルにはその知識はないのだ。

 見かねたオットーが有り金はたいて購入していたありったけの油を魔獣に投げつけ、そこに火をつけるという原始的な方法でなんとか魔獣を倒すことができた。だが、火の勢いは早く、あっという間に邸は燃え上がる。その炎を見てスバルはオットーにレムを任せ自分は再びベアトリスの元へ向かうことに。

 そのころエミリアは、最後の試練に挑んでいた。いずれ来る災厄に向き合う。その言葉の意味するところ。脳裏に浮かぶ様々な情景。様々な声。その言葉を聞いてひたすらに涙を流すエミリア。

 最後にレムとスバルのシルエットが見え、そのシルエットに手を伸ばすとその情景は消え、エキドナのお茶会が開かれていた丘に姿を変える。

 だがそこにはエキドナの姿はない。お茶の準備がされたテーブルの上にあったクッキーに手を伸ばしてみると、後ろから声を掛けられる。振り返ろうとするが制されてしまい顔を見ることはできない。

 だが視聴者にはその人物がミネルヴァであることが分かる。ミネルヴァはエキドナがエミリアに今は会いたくないといっていることを告げる。エミリアも自分が彼女を傷つけたことを理解しているためにそれには納得している様子だ。

 さらにミネルヴァは最後の試練がエミリアの目にはどう映ったのか問いかける。たくさんの悲しい未来を見たが、あれは起こりうる可能性であること、さらに嫌な感じの未来が見えたのは間違いなくエキドナの嫌がらせであろうことをミネルヴァに聞いたエミリアは、ああいう未来もあるかもしれないが、そうでない未来もあることが分かれば頑張れる、と笑顔を見せた。

 そうはいっても折れてしまうのではないかと言われても、スバルからかけてもらった言葉がエミリアにはある。一人なら折れてしまうかもしれないが、もう彼女は一人ぼっちにはしてもらえない。だから、大丈夫なのだ。

 ミネルヴァはその強い言葉を聞いて、エミリアは母親に似てない、とつぶやく。だがそのことについて詳しく言うことはできないらしい。エミリアが言えないという状況について理解を示すと、どこか寂しそうなミネルヴァ。このシーン、もしかしてミネルヴァがエミリアの…? と思うところがあるが、この答え合わせはされる日が来るのだろうか。原作だともっと詳しく描かれているのだろうか。

 とにもかくにも、ミネルヴァに背中を押され、現れた扉をエミリアはくぐる。この扉をくぐれば試練も終了だ。

 試練を終え、元に戻ったエミリア。するとそこには細い線のようなものでできた木のようなものに覆われ横たわる人の姿が。これが結界だと悟ったエミリアはそれを物理で壊す。横たわる人物の顔はエキドナではなかった。エキドナの墓のはずなのになぜなのかはわからなかったが、とりあえず目的であった結界を破ることができた。

 だが報告をするために墓所から外に出たエミリアがみたのは、吹き荒れる吹雪の景色だった。

 そして最終局面に入ったエルザとガーフィール。メイリーとフレデリカ。ともに兄弟姉妹がそろった形になり共闘になるかと思ったが、エルザとガーフィールは互いに決着をつけることを望んだ。

 その意図が明確にメイリーに伝わっておらず魔獣がガーフに襲い掛かる場面もあったが、獣人化してそれを食い止めガーフィール優勢かのように見えた。

 だが傷を負ってもすぐ回復していくエルザのほうが、余裕を持っているようにも見える。

 エルザの傷がいえるのは、彼女が吸血鬼だからだということを言い当てるガーフィール。しかし魔女だって死んでいるのだから何度も死ぬまで殺せば死ぬはずだという暴力的な考えを持っている彼は折れない。

 エルザは自分の正体を明かし、さらにここまで自分を追い詰め楽しい勝負を交わしたガーフィールを気に入ったのか、自分の過去を語りだす。彼女は寒い地方の生まれの捨て子で物心ついたときから盗んだり傷ついたりという日々を重ねていた。そんなある日、取り押さえられたエルザは女だったという理由で下着も衣服もはぎとられた。その時、彼女は近くに落ちていたガラス片を手に取り、おなかを刺したという。

 その時に感じた血と臓物の暖かさ。彼女にとって幸せは寒さを忘れさせてくれるものだった。彼女にとっての幸せがその時定義づけられた。

 そんな話をしてもガーフィールには理解できないことはわかっている。だけど彼に語らないわけにはいかなかった。

 エルザはガーフィールを愛しかけていたから。だがガーフィールにはラムという惚れた女がいる。エルザも愛しているのはガーフィールの中身だけ。殺してからやっと彼のすべてを愛せるのだ。

 互いのフルネームを呼び合い、最後の攻防が始まる。お互いに首筋にかみつきあう。首は人間の急所だ。どちらも血まみれになる。このシーン、壮絶なシーンのはずなのにどこかエロさがあってゾクゾクさせられた。

 お互い体を離し、距離をとる。ガーフィールは先ほど倒した魔獣を抱え、それをエルザに投げつけようとする。

 そのガーフィールの姿を見つめるエルザ。彼の首筋に自分と同じ、自分がつけた神後がある。その首筋の大量の血に「ゾクゾクしちゃう」という言葉を残し、エルザはガーフィールの投げた魔獣の下敷きになってしまう。

 そしてパックと共闘してロズワールと戦うラムへ場面は移る。パックがいてくれるおかげでなんとか戦闘という形になっている。パックはロズワールがエミリアにしていた行為に怒っていた。自分の目的のために、エミリアだろうと何だろうと利用していたロズワール。常に過去だけを見ているロズワールの姿。

 その姿を見たらベアトリスが悲しむ、と言われ動揺するロズワールだったが、彼はラムに揺さぶりをかけてくる。

 自分にこのような攻撃を仕掛けてくるなんて至極残念だ、と。ラムには幸せになってほしかったのに、と。

 ラムは自分の真意が全くロズワールに届いていないと嘆き、彼に自分の思いをぶつける。「ラムはロズワール様を愛しています」と。

 ロズワールはその言葉をからかっているのか、と受け取ろうとしない。それというのも、ラムにとって自分は憎むべき相手で殺したいほど憎まれていた過去を知っている。だがラムは続ける。過去は確かにそうだった。だが今は違う。今、彼女は本当にロズワールを愛しているのだ。

 同朋たちに悪いという気持ちはあるけれど、死者よりも自分の気持ちを優先したいと思い、今行動しているのだ。

 パックがラムに協力し、ロズワールに一瞬の隙を作る。その隙を狙ってラムはロズワールの懐に飛び込む。そこで致命傷を負わされると考えたロズワールだったが、彼の体に傷はできない。逆に血を吐くラムの手には、彼が命よりも大切にしていた福音書が握られていた。

 彼の愛するエキドナからもらった大切な福音所。彼の人生を縛っていた福音書。最初からラムにとっての諸悪の根源であり、これを手にすることが目的だったのだ。

 ラムはそれを燃え盛る炎の中に捨てた。やっとこれで……とほほ笑んだ彼女に、ロズワール混信の攻撃が襲う。

 福音書がなくなれば、ロズワールが変わると思っての行動だったがこれでラムは死んでしまうのだろうか。そんなことにはならないでほしいが、一体どうなるの……。どのエピソードも続きが気になるところで終わっているので次回を待つしかない。

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