TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』カッコつけられる自分でいたいから、外の世界も未来も怖くはない 第47話

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより

 圧倒的な強さに毎度彼女と出会ったら死に戻り確定となるエルザ。その攻撃を受け止めるのは、両手に頑丈な手甲を装備したガーフィール。あっさりとはやられないガーフィールにエルザも手ごたえを感じているようだ。

 弟とエルザの戦いを呆然と見つめていたフレデリカだったがガーフィールに促されてレムを連れ出すために動き出す。

 エルザは正々堂々とガーフィールに名乗り、ガーフィールもまたエルザに名乗りを上げる。互いの強さを認めて真っ向からぶつかり合う二人。勝負の行方は果たして……?

 エルザとの戦いをガーフィールたちに任せ、スバルはベアトリスと向かい合っていた。ロズワール邸の禁書庫に閉じこもっている彼女を引っ張り出すためだ。彼女が後生大事に抱えている叡智の書は白紙であり何も書かれていない。そんなものと400年も前にされた口約束だけを健気に信じて、彼女はここで待っている。

 ベアトリスは、スバルが扉渡りの欠点を知っており、屋敷に侵入したエルザもその術を知っていることに驚くが、それを知っているということは、ロズワールの所持する叡智の書にそのことが書き込まれたから、自分が死ぬ運命に定まったのだと勝手に納得する。

 スバルはベアトリスの運命が勝手に決められることをもっと怒れというが、彼女の今までの人生も、一度だりとも何かを自分で決めたことはなかったのだ。ただただエキドナの言いつけだけを守ってここにいたのだ。

 だがそれを本人が心から望んでいたわけではない。彼女には心がある。時間があればあるほど、色々なことを考えて悩み、信じられなくなってくる。どんどん忘れて行ってしまうエキドナの顔を記憶をかき集めて思い起こしてすがりたくなることだって何度もあった。孤独が怖くて誰かと居たいと願ったことだって何度もあったのだ。

 だが、皆がベアトリスを置いて行ってしまう。エキドナもロズワールも、そしてリューズも。精霊ベアトリスは置いてけぼりにされる運命なのだと納得することでしか自分を保っていられないのだ。

 だが、叡智の書に自分の名前が記載されたことで、エキドナが自分を忘れたわけではなかったのだと少しだけほっとすることができたと寂しそうに笑う姿をみてスバルは怒り出す。

 なぜ400年もあってそんな極端な考えにしか至れないのかと、そんな痛々しいことを言うなと。

 スバルは彼女が母と慕うエキドナにも聞こえるようにと大声でベアトリスに言い聞かせた。白紙の本と400年前の口約束に振り回されるな、と。ベアトリスがやりたいことはベアトリスが選べばいい。400年もいい子で待っていたのだ。反抗期が一回くらい巡ってきたとしても十分すぎる時間がたっているのだ。

 約束を守ってベアトリスが死ぬくらいなら、約束を破ってベアトリスが生きているほうを選びたい。スバルはその選択をした。

 そのスバルの物言いはとても開き直っており身勝手である。だがスバルはそれを絶対に翻さない。力強いスバルの物言いに、ベアトリスはスバルが「その人」だったらいいのに、とこぼす。だがスバルは自分が「その人」であることをばっさりと否定してしまう。その言葉につづくものがあったにも関わらず、ベアトリスはそれを聞かず、スバルを部屋から追い出してしまう。

 もう一度ベアトリスの元に向かおうとするが、扉渡はそう簡単にいかせてくれなそうだ。するとそこに屋敷を出たはずのオットーとペトラが現れる。屋敷を出たくとも、所持していた魔物除けがきかずに脱出できなかったというのだ。どうしたものかと考えていると、突然大きな地震のようなものが起こり、床が抜けてしまう。

 落下したスバルたちを助けてくれたのは、レムを連れ出したフレデリカだった。ペトラもフレデリカに再会できたことがうれしかったようで、お互いにそれを喜び合う。

 だがそんな感動的な時間も長くは続かない。彼らの前にメイリーが現れたのだ。フレデリカがスバルにレムを預け、自分がメイリーと戦うから逃げろと促す。この場をフレデリカに任せ逃げるスバルたちだったが、そこには魔獣よけがきかない恐怖の魔獣キルティーラウが現れた。果たしてスバルたちはこの場から切る抜けることはできるのか。

 そして場面はエミリアへ。過去の次の試練は「ありうべからざる今を見ろ」というもの。目を開くと、そこはフォルトナが生きている「今」。フォルトナに世話を焼かれている日常からスタートした。

 二人で暮らす家にジュースが迎えにやってきて、3人でピクニックに向かう。村の人たちにも「仲のいい家族ね」と言葉をかけられ、仲睦まじい時間を過ごす。

 フォルトナとジュースが想い合っていること、3人で暮らそうと提案して、照れる二人をほほえましく思い、気をきかせて二人きりにしてやったりと幸せな空間だ。

 二人の姿がよく見える高台に移動すると、アーチが現れる。アーチも二人がお似合いだと笑い、幸せな空間をかみしめる。だが、こんな時間はどこにもないのだとエミリアはつぶやく。ここはありえべからざる今なのだ。

 アーチはこのありえべからざる今を見て、ここで暮らしたいと思わないのか? と問いかける。だがエミリアはきっぱりとノーと告げる。ここなら幸せになれるのに、なぜなのかと問うと、「かっこよくしていたい」という。

 憧れのフォルトナ、優しく強いジュース、最後まで自分を怖がらせないようにと笑ってくれていたアーチ、一人にしないように守り続けてくれたパック、大切な人のためにその人のためになりたいと願えるラム、弱音も泣き言も言わなかったガーフィール、友達のために頑張れるオットー。そして、傷だらけになって苦しんでそれでも自分を好きと言ってくれるスバルに、カッコつけられる自分でいたいからなのだと。だから、外の世界も未来も怖くはないと笑えるのだった。

 エミリアは対面するアーチを「お兄ちゃん」と呼び彼に最後にありがとうと告げた。次の瞬間には、アーチのいた場所にはエキドナがいた。

 彼女にも、エミリアは礼を述べた。あんなふうに並んでいるフォルトナとアーチを見れる日が来るなんて思っていなかったからだ。

 だが素直に礼を述べるエミリアを、エキドナは恨みがましい目で見つめ、「君が憎い」とだけ告げて彼女は消えてしまう。するとそれまでクリアだった世界がいびつになってしまう。その景色を見て、エミリアは過去を思い返す。

 魔女は来るな、あっちにいけと疎まれたつらい過去の記憶。だけどそんなときにはパックがそばにいてくれた。

 何かつらい事があった時にはエミリアには常にだれかがそばにいてくれていた。エミリアはそれを思い出し、自分はどれくらい守られ続けていたのだろうかと考える。

 そしてそのまま水面へと飛び込んでしまうエミリア。水面に一番近づいたとき、そこに映った自分の顔が、それほどフォルトナと似ていないことに気づき、それを残念に思うのだった。

 試練から戻り墓所を出ると、村人たちが皆でエミリアを待ってくれていた。エミリアはその行動に感謝しつつも驚きを隠せない。彼らは聖域に元から住む人たちもこの場に呼んでいた。エミリアを忌み嫌っていた聖域の住人の代表者はまだ心を決めかねているというが、それでもガーフィールの言葉を聞いて思うところがあったようだ。だから、まだ決めかねはいるが見守りたいと思っているとエミリアに告げた。

 エミリアはその言葉で頑張れる、と集まった人たちに告げ最後の試練へとすぐに戻っていくことに。最後にラムに会いたいと思ったが、ラムは今パックとともにロズワールと対峙している。

 エミリアには、「エミリア様はエミリア様の、ラムはラムの外せぬお役目をはたしましょう」と言づけていた。その言葉を受けて、改めて墓所へ向かう。

 過去、現在と向き合い、待ち受ける最後の試練。それは「いずれ来る最悪に向き合え」 というもの。

 果たして、エミリアに待ち受ける「最悪」とは一体何なのか。次回もまた目が離せない展開がまっていそうだ。

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