アニメ『Dr.STONE』ついに開始される戦闘、硝酸を手に入れろ　第2期8話

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　文明がすべて石に包まれ、長い年月を経て、奇跡の洞窟の中で偶然生まれた硝酸で目を覚ました千空や大樹。すべてはこの洞窟の前からスタートしたのだ。

　今ここは戦場になろうとしていた。司帝国の兵士たちが千空たちの襲撃を待ち構えているのだ。

　司帝国のメンバーは皆、現代人。彼らがみたら驚く戦車を用いて奇襲をかける作戦を立てている千空ら。今回の作戦では、誰一人死なない・殺さないが絶対条件だ。それを死守するために必要なのはいかにはったりを利かせるか。初手をいかに有効的に使えるかが大きなカギを握っている。

　人は最初の衝撃を受けてからパニック状態に陥っているのは20秒間だけなのだという。それをすぎると徐々に正気に戻り反撃を仕掛けてくるという。この20秒に全人類の命運がかかっているのだ。

　カウントダウンがスタートすると、科学王国の面々は一気に突進。スチームゴリラ号が先陣を切り突入する。

　スチームゴリラ号からは、硫酸をたっぷりつめたガラス瓶がはなたれ、それが破裂すると見た目だけはハリウッド級の大爆発が起こる。

　その爆発に乗っかって、コハクたち小回りの利く武闘派が切り込む。もちろん相手もただ黙って化学王国の侵入をさせるわけもない。だが、用意されていた落とし穴などもスチームゴリラ号は物ともしない。

　さらに肉弾戦になっても体が頑丈すぎる大樹がさらに頑丈なカーボンの盾を持って進んでくるのでほぼきかない。

　洞窟入り口まで近づいたが厳重にそこを守る司帝国の兵たちに向かって、千空は秘策を講じる。それは音爆弾の応用で、パラボラ収音で音をためて敵を吹っ飛ばすというもので、科学王国の面々は耳栓をして効果を防ぐ。そんな防御ができない司帝国の兵たちは総じて倒れてしまう。効果は抜群だ。

　この科学王国の快進撃を遠方から見ていた司帝国の元記者の女性はこの件を司に伝えようと走り出すが、羽京やニッキーにそれを阻まれる。この場から離れて司のもとに向かおうとするやつらは、大樹たちが増やしていた寝返りメンバーで捕らえる段取りになっていたのだ。

　順調に進んでいた作戦だが、不慮の事故により音爆弾が使えなくなってしまう。そんな時を狙って敵も大勢でけしかけてくる。絶体絶命のピンチを迎えたが、大樹が機転を利かせ自らの大声を使って音爆弾を使い、敵を全滅させる。大樹がやろうとしたことをとっさに理解した千空とクロムの機転もかなりのファインプレイだった。

　大樹のおかげで目の前に立ちはだかった敵が倒れ、千空たちは洞窟内にたどり着いた。振り返ってみても、ここまでに死者はどちらの陣営にも出ていない。彼らの当初の目的通り、死者数０で奇跡の洞窟完全制圧を達成したのだ。まさかのAパートで目標が達成されてしまった。

　だが、もちろんそんな簡単に終わるはずがない。大樹は、千空と別れスパイとして司帝国にはいり一年、とても長い時間とつらい日々を超えてやっと取り戻したのだ。この硝酸があれば火薬も復活液も作りまくることができる。

　お祝いして騒ぎたいところだけど、今は時間がない。千空はさっさと洞窟からでて持ってきた硫黄と炭を混ぜたものを取り出し、これに硝酸を混ぜて火薬を作るのだ。

　だがそんな喜びモードはあっという間に叩き壊される。現れてしまったのだ。司と氷月が。想定していたよりもかなりはやい到着。彼らは現れるや否や千空が準備していた硫黄と炭をぶち壊してしまう。

　さらに二人の身にまとうオーラは他を圧倒するもので、化学王国の面々は一気に戦意喪失したかのように思われた。

　千空と司は1年ぶりに言葉を交わす。司は最初から余裕を醸し出し、もう一度千空を手にかけるのはつらいと宣う。軽口で応戦する千空だが、圧倒的な差を肌で感じてはいるようだ。二人の登場に合わせて、ゲンがリリアンの声をまねていたことも暴露され、アメリカが復興しているという嘘も露呈した。まさしく絶体絶命だ。

　氷月は千空に、君たちの負けは確定だがと前置きしたうえで提案を持ち掛けた。その提案を皆まで言わせず千空は他の化学王国のメンバーを生かすために自分に死ねという提案を自ら口にする。

　それは最初の戦いのときと同じく、大樹にはとうてい受け入れられないものだ。あの時の絶望をもう味わいたくない大樹は必至でそれを止めようとする。

　前回は、大樹だけが味方だった。だが、今の千空には大勢の仲間がいる。ここにいる科学王国のメンバー全員が千空を死なせはしないと立ち上がる。

　コハクやマグマたちがそれぞれ司と氷月に襲い掛かる。そのすきを狙って化学使いの千空とクロムは洞窟の中へ走り硝酸に向かって走る。科学の力を使って、彼らはこの窮地を脱することができるのか？

　相対するだけで「負け」を確信してしまう圧倒的王者司と氷月に対して果たして千空はどんな手を繰り出すのか。次回も楽しみだ。