ドラマ『まだ結婚できない男』第5話―――― 一人旅の気楽さと三人旅のにぎやかさ

フジテレビ系『まだ結婚できない男』番組公式サイトより

 今はそれほどでもなくなったが、若い頃は日本中のあちこちを旅していた。

 鉄ヲタでもあったので、「青春18きっぷ」を握りしめて、全都道府県制覇を目指していたものだ。もちろん、そんな観光目的でもない旅行に付き合ってくれる人などおらず、もっぱら一人で行動していた。

 家族や友人と温泉などに行く旅行も、それはそれで楽しいのかもしれないが、自分の好きなところに行き、好きなものを食べ、好きなように動く、その自由さは何ものにも代えがたいものがあった。

 ドラマ『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)第5話では、桑野(阿部寛)の一人旅の様子が描かれていた。

 

■偶然が重なる鎌倉旅行

 桑野は飲食店の事業譲渡について、いろいろと調べていた。しかし、自分だけは限界を感じ、弁護士である吉山(吉田羊)に依頼する。実は、カフェを買い取ろうとしている有希江(稲森いずみ)のためのことであった。

 今回のことを見ても、桑野は有希江に優しい。有希江が離婚で揉めた時の姿を見ているからというのもあろうが、やはり、どこかには恋愛感情のようなものがあるのではないかと感じる。そして、有希江もまた桑野のことをにくからず思っているようだ。吉山が桑野の悪口を言っている時、「そうかしら?」と言って擁護するのは決まって有希江である。

 結婚だ恋人だというのは別にして、吉山を含めた3人の関係は、ドラマなどでもよく取り上げられてきたパターンだ。一人は、お互いのことを気遣い、優しく接することができるような相手、もう一人は、より本音をぶつけ合うことができるが、会えばケンカをしてしまうような相手。一般的には、後者の方がより深いつながりを持てる関係であるように思う。さて、桑野は実際、どちらに思いを寄せ、どんな関係を築いていくのだろうか。

 そんな頃、吉山、有希江、桑野の隣人で女優の早紀(深川麻衣)は、3人で鎌倉旅行に行くことになる。縁結びのご利益があるといわれる結岡神社の例大祭が目的である。

 迎えた旅行の日、3人が鎌倉旅行を満喫し、銭洗弁財天に行った時、その横でお金を洗っていたのはなんと桑野だった。偶然にも桑野は、新たに依頼を受けた「和風テイストを入れた住宅」の資料集めのために一人で鎌倉を訪れていたのだ。

 なんとか桑野に見つからないようにと注意しながら行動する3人だったが、宿も一緒だったことから、結局桑野にバレてしまう。3人が縁結びのお参りに来たと知った桑野は、「あんなに大挙して人が押し寄せるところはご利益があるのか? 自分は、知る人ぞ知る小さな神社に行く」と話して去っていく。

 翌日の例大祭の日、SNSで結岡神社の参拝には5時間も待たなければいけないと知った3人は、途方に暮れる。そこで昨日桑野が言っていた「知る人ぞ知る神社」の話を思い出すのだ。桑野の後をつけていこうと言う吉山に、他の2人も同行する。結局、途中で桑野にはバレてしまったものの、3人は無事にその神社に参拝することができた。

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