『この世界の片隅に』海外初プレミア開催! メキシコ4都市でも感動の声続出! のん、片渕須直監督「本当に嬉しい」

『この世界の片隅に』海外初プレミア開催! メキシコ4都市でも感動の声続出! のん、片渕須直監督「本当に嬉しい」の画像1(左から)のん、片渕須直監督、真木太郎プロデューサー。

 当初63スクリーンでの上映だったのが、301スクリーンという大幅な上映館拡大、2月26日には累計動員数171万人、累計興行収入は22億円を突破、大ヒットを続けている片渕須直監督の映画『この世界の片隅に』。26日に発表された「第26回東京スポーツ映画大賞」では作品賞に輝くなど、各映画賞でも受賞が相次いでおり、これまでに25個の賞を受賞(2/28現在)。絶賛の声が相次いでいる。

 また、その人気は国内のみならず、海外では23の国と地域で配給が決まっており、現在公開中のタイに加え、メキシコでは3月10日から約300スクリーンでの公開が決定! それに先駆け、海外初プレミア上映が2月23日から25日にかけて開催され、片渕須直監督と主人公・すずを演じたのんが出席した。

 23日に首都・メキシコシティ最大級の映画館「Cinemex」で開催された上映会には、片渕監督とのんに加え、スペイン語の吹き替えですずを演じた女優・エリカらが約30分間に渡るトークショーを実施。片渕監督は「この映画はすずさんのドキュメンタリーとして制作しました。けっして遠い昔の話と思わずに、一人の女性の話だと思って観てみてください。そうすると、みなさんの中に小さな幸せが生まれるのではないかなと思います」と挨拶。観客からは温かい拍手が贈られた。

『この世界の片隅に』海外初プレミア開催! メキシコ4都市でも感動の声続出! のん、片渕須直監督「本当に嬉しい」の画像2スペイン語の吹き替えですずを演じた女優・エリカとのん。

 また、のんは吹き替えですずを演じたエリカについて、「とても素敵な方で、チャーミング。絵を描くのが好きで、私やすずさんとの共通点が多く、ぜひみなさんにスペイン語吹き替え版も見て欲しいと思いました」と話し、すずさんという一人の女性を通じて、温かな交流が生まれたことも報告。

 エリカも、「すずさんを演じることは、自分の人生にとって大きな学びになりました。まじめで前向きに生きるすずさんのように、過酷な状況においても強くあり続け、日々を送れるように頑張らなければならないと思いました」と話し、すずさんの生き方に共感した様子を見せた。

 片渕監督とのんは、翌日24日、広島県と友好提携を結んでいるグアナファト州の都市サラマンカでの上映会に「マリアッチ」という民族衣装を着て登場。25日には同じく、グアナファト州のイラプアトとレオンで着物姿を披露し、歓声を浴びた。

『この世界の片隅に』海外初プレミア開催! メキシコ4都市でも感動の声続出! のん、片渕須直監督「本当に嬉しい」の画像3

 今回のプレミア上映に参加して、のんは「『いまは胸がいっぱいで……お家に帰ってじっくり考えます』というメキシコの方の感想を聞き、日本のみなさんと変わらない反応に驚きました。やっぱりこの映画は世界中に届けられるメッセージを持っている素晴らしい作品だと改めて思いました! もっと沢山の人、そしてもっと多くの場所で観ていただきたいと思います」とコメント。片渕監督も「タンポポの綿毛はメキシコにも。こんなタイプのアニメーション映画は初めて観ただろうメキシコの方々にあたたかく迎えていただいています」と喜びを語った。

 なお、映画はメキシコのほか、アルゼンチン、チリなど南米諸国(3月17日~)、香港(3月30日~)、イギリス(6月)、ドイツ(7月)、アメリカやフランス(9月)でも、順次公開が決定している。第40回日本アカデミー賞では、優秀アニメーション作品賞と優秀音楽賞を受賞しているだけに、各部門の最優秀賞が発表される3月3日の授賞式もあわせて、引き続き、注目だ。

『この世界の片隅に』海外初プレミア開催! メキシコ4都市でも感動の声続出! のん、片渕須直監督「本当に嬉しい」の画像4

『この世界の片隅に』
公式サイト konosekai.jp

(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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