冬コミでも開放! できたてほやほやの東7・8ホールの同人誌即売会に参加してきた

 収穫として、今回のイベントでは同ジャンルでようやく複数冊の本(B、新刊C)を出すことができた。机の上に2冊同ジャンルの本があるとスペースは華やかになる。そして「新刊、既刊どちらもお願いします」「既刊はもう持っていて、今日は新刊を」なんて言ってくれる方もいて励みになる。また、感想が欲しいとは常に念仏のように伝えていたのだが、心優しい方から前作の感想を頂くことができ、25分の半べそタイムもこうして報われたのだった。

 なお、同人誌の通販も開始し、今通販会社を通じBとCと頒布している。同じ人が購入したかどうかまではわからないが、減り具合からおそらくBとCをセット買いしてくれた人もいたようだ。やはり複数冊出せるものがあると動きが出て楽しい。

■pixivのブックマーク数があれば同人誌が頒布できるとは限らない

 よく「pixiv(オンライン作品投稿サイト)のブックマーク数と実際の同人誌の頒布数はどれだけ関係あるか」は議論になるが、私の現状だと、書いた話がpixivでは100users入り(100人以上からブックマークがつく)になることもあるが、それでも上記の頒布数なので、「あんまり関係ない」と胸を張って言える。あえて計算するならブックマーク数の1/10の発行部数でも頼もしいほどに余ってくれるだろう。

 1,000users入りしたら変わるのかもしれないが未踏なのでわからない。pixivのブクマはねっころがりながらタダでできるが、同人誌即売会は会場まで足を運びお金を出さないといけない。この二つの重みの違いを奥歯が磨り減るくらいかみ締めて発行部数を決めないと、在庫が家の中で存在感を増してくるはずだ。私も今回で3冊の同人誌を出したため、自宅のクローゼットの一角で在庫の成長が目覚しい。特に前ジャンルで出した同人誌Aを、今後どう頒布してやればいいのかが悩みの種だ。

 ただ、たいていの同人サークルがそうだと思うが、私も自分の書いた話が大好きだ。自分の書いた話を日がたってから読むと「えっ、何これ面白い! ほんとに自分書いたの?」となる感覚に覚えのある同人サークルも多いかと思う。「自分グッジョブ(よくやった!)」をはるかに超えた「自分マジカル、ミラクル(なんでこんなことできたのか?)」だ。同人誌Aも、今読んでもとても面白い。初めての同人誌なのでつたないところもあるがそこが逆に初々しく見える始末で、もう初孫を見る祖父母の心境だ。こんなかわいい作品A。捨てる前に、まだまだやれることはある。

 ということで今の課題は「前ジャンル作品Aに日の目を」と引き続きの「作品の感想は相変わらず超欲しいのでください」だ。ビッグサイトのイベントで乗り換えになる大井町駅は駅前に昼から飲める店が多く、町ものんびりしていてひとり打ち上げに最適であることがわかったので、今後も年2回ののんびりペースでひとりイベント参加をしてきたい。
(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

コミックマーケット 91 カタログ

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