気高い少女たちが新たなステージに上がる! アイドルネッサンス4thワンマンライブレポート

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 まぶしかった。

 とにかくまぶしかった。

 もちろん、客席からステージを見ているのだから、まぶしいのは当たり前だ。

 だが、そのまぶしさは、ステージで歌い、踊る少女たちから、強く強く発せられ、私たちの視界と心に広がった。正直、そのまぶしさゆえか、何度か涙があふれた。

 古今の名曲をカバーする「名曲ルネッサンス」を掲げて活動しているアイドルグループ「アイドルネッサンス」が、11月6日、お台場のZepp DiverCityで4回目となるワンマンライブ「お台場で迸るネッサンス!!」を開催した。

「新体制になって初めてのワンマンライブ」「初のバンドセットによるライブもあり」「重大発表もあるかも」など、さまざまな話題と憶測を呼んだライブに参戦したのでレポートする。

 開場後の15時過ぎ、オープニングアクトとして登場したのは、今年発足した「アイドルネッサンス部」の新グループ「AIS」の8人。つなぎをあしらった可愛らしい衣装も今回初披露だ。

 先輩グループのライブを盛り上げるため、デビューシングルの「ドキッ!こういうのが恋なの?」など4曲を披露。アイドルネッサンスと兼任し、足の怪我からこのところ十分なパフォーマンスができなかった宮本茉凜も元気そうで安心した。

 15時30分、いよいよ本編開始。

 1曲目は、岡村靖幸のカバー「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」。いきなりのキラーチューンに会場の熱気も最高潮に。そして曲の途中、早くもサプライズ演出がなされる。

 今年6月に加入した、新メンバーの原田珠々華がトランペット、同じく野本ゆめかが鍵盤ハーモニカを担当し、演奏に花を添える。どちらも堂々とした演奏で、驚かされる。

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 一曲終わったところで、自己紹介。皆、これまでにない大きな会場ということでテンションが高く、ライブタイトルにかけて「ほとばしるぞー!」と気合を入れる。これからのライブに期待が高まる。

「ベステンダンク」「YOU」「Lucky」と続けて披露し、続いては比嘉奈菜子がウクレレを持って登場。その伴奏に乗せて、太陽のような彼女を象徴する曲「太陽と心臓」が始まる。

 心地よさに酔っていると、そこからは怒涛の6曲連続パフォーマンス。前半戦の山場を迎え、その気高さに圧倒される。

 その後は、いよいよバンドの登場。メンバーが一度舞台袖に下がり、今回演奏を担当する「オワリカラ」にバトンタッチ。「踊るロールシャッハ」の途中で、メンバーが合流。バンドのパワーにもまったく負けていないボーカルが冴え渡る。

 熱くなった会場を冷ます余裕もないまま「夜明けのBEAT」「二人のアカボシ」と畳み掛ける。以前から、絶対にバンドで聴いてみたいと思っていた曲にこちらのテンションもMAXになる。

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 ここで一組目のゲスト、ヒサシ the KIDが登場。ギターを弾きながら、JERRY LEE PHANTOM時代の曲「MUSIC LOVERS」を競演。本家とのコラボを喜ぶように、石野理子のフェイクが会場に響く。こうなるともう彼女の独壇場だ。

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 二組目のゲストは、堂島孝平。アイドルネッサンスのメンバーから手紙をもらったとのことで、それを朗読。最後には、南端まいなの決めゼリフを真似て「よかったにゃん!」で締める。それを聞いてしきりに恥ずかしがる南端が可愛らしい。

 堂島とは「6AM」をコラボ。サビの「会いたいだけ」を「アイルネだけ!」とのコールに変え、会場をひとつにする。

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 ゲストコーナーも終わり、バンドセットでのライブはいよいよ終盤戦。

「恋する感覚」「ミラクルをキミとおこしたいんです」

 百岡古宵が得意のあおりで「まだまだ盛り上がっていけるかー!」と声を上げる。歓声が会場に響き、ラストの一曲「シルエット」。

 最後に12月11日、同じバンドメンバーで大阪クラブクアトロライブを行うことを発表し、メンバーが退場。もちろん、「どかんと一発!」のコールでアンコール。

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 アンコールにこたえ、今年の夏を駆け抜けた一曲「君の知らない物語」。ブラックライトで白い衣装が浮かび上がる演出が実に幻想的だ。

 歌い終え、感想を述べた後、重大発表。

 なんと、これまでカバー曲のみでやってきたアイドルネッサンスが、2017年春、オリジナル曲を発売するとのこと!

 予想外の発表に、会場がどよめく。

 そして、曲を作るのは、彼女たちのデビュー曲「17才」の作者、Base Ball Bearの小出祐介。彼からの手紙をリーダーの新井乃亜が読み上げる。「オリジナルをやるなら、自分のところに指名が来るだろうと身構えていたところは、正直あります(笑) 」「名曲をまた作ればいいんです 」頼もしいメッセージに感動するメンバー。会場からも拍手が上がる。

 彼女たちはまた新しい道に踏み出そうとしている。その思いと決意を表すかのように、ラストの曲「Funny Bunny」。

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 ライブ後は、特典会。

 疲れを見せず、お見送りと、着ぐるみ姿での2ショット写メ撮影会でファンサービス。何かをやり遂げた充実感、そして新しい一歩を踏み出す決意をした彼女たちの表情は晴れやかだ。

 とにかく、今までの彼女たちの頑張りと、成長を見ることができた素晴らしいライブだった。オリジナル曲に取り組むことは驚いたが、これからは彼女たちもまた「名曲を生み出す側」に回るということなのだろう。

 どういう形であれ、自分の居場所は、自分で作っていくしかないと思う。

 そして、その居場所にとどまっていてもダメなのだ。

 今、彼女たちは新しいフィールドへ踏み出す。

 私たちはその姿を、しっかりと目に焼き付けておこう。

 物語は、続くのだから。
(文=プレヤード/写真=MITCH IKEDA)

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アイドルネッサンス 4thワンマンライブ「お台場で迸るネッサンス!!」
11/6@Zepp Divercity(Tokyo)
出演:アイドルネッサンス
オワリカラ
炭竃智弘/園木理人
[オープニングアクト]AIS(アイス)-All Idol Songs-

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