あれ、きり(長澤まさみ)が可愛い……!? そして次回よりついに真田幸村が爆誕!!『真田丸』第39話「歳月」レビュー

 何せ長澤まさみが演じているんだし、俺は最初からきりの人気が上がってくると思ってました(手の平クルー)。まぁ、作中ではもう30年以上の時間が経っている。物語序盤から登場していて、今でも信繁と行動を共にしているキャラクターも佐助(藤井隆)と高梨内記(中原丈雄)、そしてきりぐらいとなってしまった。恋愛感情があるかどうかは分からないが、もうお互いにとって家族みたいなものだろう。きりもキャラクターとしては少なくともアラフォー以上なんだと思うと微妙だが……。

 なお、たか(隆清院)も史実では信繁との間に、2人の子どもを授かっている。今後も出番はあるのか、イチャイチャするようなシーンはあるのか、楽しみにしたい。

 佐助がまたもや意外な絵心を見せたり、これまでマジメ一辺倒だった信之お兄ちゃんが恋に目覚めたり、物語冒頭、仏壇に昌幸がよく手で弄んでいた胡桃が供えられていてグッときたりと、細かなところでもファンを楽しませてくれた『真田丸』。作品全体のテーマの一つである“家族”に続く第39話での見どころは、やはり“真田紐”と“そば”。

 作中でも触れていたが、現在我々が食べているそば=麺状のそばきりが普及するのは江戸時代になってからのこと。しかし「ひもじい思いはさせん」といっておいて、そば粉を死ぬほど送ってくる信之には笑わせてもらったが、実際には九度山への仕送りで、信之と真田家の家計はかなり厳しかったよう。この辺は時代考証を務めている平山優氏、丸島和洋氏の著作でも触れられているので、興味がある人は勉強してみよう。

 また、『真田丸』公式サイトでは“真田紐指導”を務めた、和田伊三男氏へのロングインタビューが掲載されているのだが、詳しく、そして面白いインタビューとなっている。“真田紐指導”とは聞きなれぬ肩書きだが、和田氏は戦国時代から京都で真田紐をつくり続けている「真田紐師 江南」の15代目だそうで、真田紐に関する時代考証を務めている。“和田伊三男”でググると、他サイトでのインタビュー記事なども見つけられる。

 ラストで大坂城からの使いが現れ、つかの間の真田家の一家団欒は終了となってしまうようだ。物悲しい気分にもなるが、次号予告では超カッコいい赤備え&真田“幸村”が登場した。信繁で通すかと思っていたが、創作物では有名でも史実では使われた形跡のない“真田幸村”の名を、信之に“幸”の一字を捨てさせてから持ってくるとは、実に心憎い演出。関ヶ原が超高速で終わっただけに、大坂の陣はド派手に描かれることに期待したい。
(文・馬場ゆうすけ)

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