「この世代のマンガは面白かった…が、『ぼのぼの』といい再アニメ化しすぎだろ!」『少年アシベ』再TVアニメ化決定でファン歓喜も、狙いは中年たちの落とす金!?

1601_ashibe.jpgNHK『少年アシベ GO!GO! ゴマちゃん』リリースより。

 ゴマフアザラシの赤ちゃん“ゴマちゃん”と、小学1年生の芦屋アシベのゆるっとした日常を描いた4コマギャグマンガ『少年アシベ』(作:森下裕美/双葉社ほか)のTVアニメが、4月5日よりNHK Eテレで放送される。1991年以来、25年ぶりの再アニメ化に喜びの声が巻き起こっているが、一部アニメマニアからは「過去名作に頼りすぎ」と、最近の“懐かしの名作がアニメ化”の傾向に異論を唱える声も聞こえてくる。

 1988年から94年にかけて「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載が開始された『少年アシベ』。見た目も愛らしく、「キュッキュッ!」と鳴くゴマちゃんの姿はまさに癒しで、ヌイグルミを持っていた人、もしかしたら今も枕元に置いている人もいるのではないだろうか。その愛らしさに反して、まな板の上にごまちゃんが仰向けに寝かされ、今にも捌かれそうな場面があったりと、内容は意外にもブラックユーモアが織り込まれている。また、べらんめぇ口調の父ちゃん、無口でアシベのことが大好きなスガオ、アシベの爺ちゃんの秘書ペッペッペ・ソーランアレマなど、個性的なキャラクターも多かった。

 91年にはアニメ化され、ゴマフアザラシブームが始まる00年には続編マンガ『COMAGOMA』(集英社)が連載され、30年近く経った今でも、世代を問わずに愛されているのがわかる。そして今年の4月より、『少年アシベ GO! GO! ゴマちゃん』というタイトルでのTVアニメ放送が決定。監督はギャグアニメ『ケロロ軍曹』(テレビ東京)などを手掛けた近藤信宏、構成を『ワールドトリガー』(テレビ朝日)などに参加している竹内利光が担当。豪華スタッフが集結し、あのシュールだけれども癒される世界感を作り上げていく。

 作者の森下裕美も「映像化に関わって下さった多くの方々の努力のおかげで、ゴマちゃんが再びテレビの中を動き回るかと思うと、作者としてとても幸せです」とコメント、ファンも「まさかこんな日が来るとは……!大興奮ですわ!」「嬉しすぎるよおおおお;;今でもたまに『ゴマちゃんは何を訴えているんでしょうかクイズ』お母さんに出すもん!」「うわあ!子供と一緒に見る時が来るとは(笑)前のアニメ化の時には夢にも思わんかったなw」と、いまではすっかり大人になった人々から、懐かしみつつも喜ぶ声が上がった。

 しかし一方では、「この世代のマンガは面白かった…が、『ぼのぼの』といい再アニメ化しすぎだろ!」「昔の人気作にすがらなくては、やっていけないのか…」「『少年アシベ』好きなんだけどさ…、いつまでも過去の名作にすがり続けるアニメ業界は情けなく思えるわ」といった声も。たしかに癒し&ギャグの名作『ぼのぼの』(竹書房)も再アニメ化、4月からの放送開始と伝えられたばかり。思えば『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(集英社)や『うしおととら』(小学館)といった90年代の人気アニメが、近年になって製作・放送されたりと、過去の名作をほじくりだすことがぷちブームになっている感もある。

 再びアニメ黄金期を作るのではなく、子どもの頃にテレビに噛り付いていたオッサンオバサンたちからお金を落とさせるという方針に業界がシフトしているのだろうか? ともあれ、制作スタッフも充実しているようなので、雑念は忘れてゴマちゃんの愛らしさにほっこりしよう。そういえば、多摩川のタマちゃんてどうしたんだっけ?

『What’s Michael?』とか、久しぶりに見たいなー

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