「感動しすぎて吐いた」 『ダイ大』コンビの『冒険王ビィト』、約10年ぶりの復活に歓喜!!

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――発行部数約260万部（一般社団法人 日本雑誌協会発表）を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」（集英社）。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー！

「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

　12月21日に発売となった「週刊少年ジャンプ」（以下、「ジャンプ」）2016年3・4合併特大号、表紙は各マンガ主人公のイルミネーション。巻頭カラーとなった『暗殺教室』は、見開きで3月25日公開の実写映画『暗殺教室 ～卒業編～』の特集を組んでいる。死神役・二宮和也、柳沢誇太郎役・成宮寛貴、雪村あぐり役・桐谷美玲に加え・作者・松井優征氏のコメントを掲載。松井氏は二宮に対し、「ビジュアルを考える前にキャストが決まっていたので、原作が映画を追わないよう似せずに描いたつもりだったんですが、現場に入って見たら逆にすごいマンガに寄せて下さってて。もう実写の死神はこの人以外考えられません」と、絶対の信頼を寄せているようだ。

　ほか、巻頭カラーでは、ニンテンドー3DS用RPG『メダロット9 カブトver.／クワガタver.』（ロケットカンパニー）や、プレイステーション4＆Vita用RPG『ワールド オブ ファンタジー』（スクウェア・エニックス）、発売が1カ月後に迫った『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』（スクウェア・エニックス）のスペシャルなマシーンなどのゲーム情報を紹介。TVアニメ情報では、『ドラゴンボール超』（フジテレビ系）が来月24日より「破壊神シャンパ編」に突入することや、『ワールドトリガー』（テレビ朝日系）の主題歌「ドリームトリガー」を歌うPileが、武田心愛役で声優としても作品に参戦することなどを伝えた。「私、実は小さい頃からジャンプが大好きだったんです!!」とコメントを寄せるPileには、是非とも“ジャンプ愛”を役で出してほしいところだ。

『暗殺教室』以下、前号休載となった『ONE PIECE』、『僕のヒーローアカデミア』『火ノ丸相撲』『斉木楠雄のΨ難』……と続く、今号の「ジャンプ」のセンターカラーは、アニメDVD付単行本21巻の発売が決定した『ハイキュー!!』と、『ぬらりひょんの孫』の椎橋寛氏の読切作品『クリメイターズ』。後者は完全新作ダークファンタジーとなるが、驚くべき点は原作を『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の三条陸氏が手掛けていることだ。さらに、三条氏と稲田浩司氏の名コンビが送る『冒険王ビィト』が連載再開するという嬉しい情報も。

『冒険王ビィト』は「月刊少年ジャンプ」2006年9月号で休載して以来、実におよそ10年ぶりの復活となる。この情報に、待ちわびていたファンは「こんな嬉しいニュースはなかなかないわ」「泣きそう」「感動しすぎて吐いた」と歓喜。ただ、掲載誌は「ジャンプ」でもなければ、「月刊少年ジャンプ」の後継誌「ジャンプSQ.」でもない。「ジャンプSQ.」の増刊号「ジャンプSQ. CROWN」になるということで、「毎月でなくていいから『SQ.』本誌でやってほしかったな」といった声も上がった。ただ、戻ってきてくれたことは嬉しい限り。来月中旬発売となる「ジャンプSQ. CROWN WINTER」に再開詳細が載るようなので、忘れずにチェックだ。

　今号の掲載順、下から『磯部磯兵衛物語 ～浮世はつらいよ～』『ニセコイ』『ワールドトリガー』となっているが、注目したいのが『ニセコイ』。第199話「マジコイ」は、タイトルどおり、楽が「“コレ”が“好き”って事なんだ」と本当の気持ちに気づいてしまった。気づいた相手の名は伏せるが、ファンは「こんだけ話数重ねて特に進歩もなく、いきなりこのオチかよ。5巻くらいで終わったろ、これなら」「連載4年間通じて何も伝わってこない。ちくしょう！」「『どんなにドラマチックな恋愛してても、遠距離恋愛で疎遠になったら、恋愛感情なくなっちゃってもしょうがないよね！』みたいな物悲しい話を見せられた気分だわ」「俺は『ニセコイ』のこんな惨めな姿を見たくなかった」など、ご立腹の様子。ただ、次号で200話、終わるには丁度いいが、最終回予告もないし、まだまだ違った展開を見せる可能性はあるかも!?

　最後に、『黒子のバスケ』の藤巻忠俊氏の読切や、うすた京介氏の描き下ろしマンガも掲載される次号の発売は、年明け4日となるのでご注意を。なお2015年、『HUNTER×HUNTER』掲載率は0％でフィニッシュとなりました。
（雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。）