ロボットのヒッチハイク旅が最悪の結末に! 今後どうなる「人とロボットの関係」

■今後の課題となる「人とロボットの関係」

 今回のヒッチハイク旅は残念な結末を迎えてしまったが、ゼラー助教らはまだまだこの社会実験を続けるという。これまでHitchbot君を応援し、実際に車に乗せてくれた人たちのためにも、このような最期で終わらせることはできないということだろう。

 これからさまざまな場所でロボットと接する機会が徐々に増えていくことが見込まれていて、まさに今後の課題になるかもしれないのが、Hitchbot君の社会実験の目的でもある「人とロボットの関係」である。

 2009年からプロジェクトが始動し、現在も着々と試験運転を続けているグーグルの自動運転車だが、6年間で11回の事故に遭遇していたことが少し前に発表された。これに関してグーグル側は、11件すべての事故が「もらい事故」であると主張している。確かに、交通規則の遵守をプログラムされている自動運転車が自ら事故を起こす可能性はほとんどないとは思われるが、交差点での右折や路地から幹線道路へ出る際など、人間のドライバー同士ならお互いの表情を確認し合うなどして融通を利かせる局面で、意思疎通が難しい自動運転車がどうやって対応したらいいのか、対策を検討しなければならないかもしれない。

 すでに販売されている人型ロボット「Pepper(ペッパー)」や「NAO(ナオ)」などの活躍も各方面から聞かれるようになり、今後はサービス業へのロボットの進出がますます進むと見込まれる中、「人とロボットの関係」を考えさせられることが増えてきそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】

・The Verge
http://www.theverge.com/2015/8/2/9087171/hitchbot-cross-country-trip-comes-to-unfortunate-end

・AP通信
http://bigstory.ap.org/article/297ef1bfb75847de95d856fb08dc0687/ap-exclusive-self-driving-cars-getting-dinged-california

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