〜さくら学院 単独ライブ『さくら学院☆2014 Celebration in December』徹底レポート〜

“完全燃焼”のさくら学院のライブレポート!私たちは皆、父兄にならざるをえない

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■さくら学院は季節すら変えてしまう。

 全国的に冷え込み、寒気が肌を突き刺す12月7日。寒い。辛い。寂しい。と、冬の攻撃に誰もが温もりを探し求める中、この世で最も優しくて温かい風を吹かせる場所に行く。その先では春を先取りし、桜満開の季節を呼び起こす。

 KAAT 神奈川芸術劇場でさくら学院の単独ライブ『さくら学院☆2014 Celebration in December』が開催された。そこではすべての人が父兄(ファンのこと)になる。息子ですら父となり、弟ですら兄となる。女性も当然、性別すら超えて父兄になる。10人いるはずのステージが、19人に見える。これが一体どういうことか、世界屈指の学校エンターテイメントグループ・さくら学院の“絆”が教えてくれるのです。

 会場に入るとすぐ目に飛び込んでくるのは、ステージの上に施された『さくら学院』の文字。キャパ1200人以上の会場はソールドアウト。2・3階席までいっぱいに埋まる。開演前、12月生まれの野津友那乃と山出愛子のペアが会場アナウンスで公演の注意事項を伝えると、大きな拍手が巻き起こる。2人が言う「Celebration in December!」がやたら発音が良いのが笑いを誘う。

 会場内が暗くなり、ついに開演。チャイムが鳴る。客席は着席スタイルで、最初から最後まで起立する人は誰もいない。皆、その背中に隠し切れない興奮と激情を背負う。手を振り、頭を揺らし、フラッグを掲げる。すべてを上半身に託す。見えないネクタイが上までキツく締められる気がする。生徒会長の菊地最愛が指揮を取り、ほか9人のさくら学院のメンバーが彼女を取り囲んで合唱する。皆が同じ方向をまっすぐに見て歌い上げ、『School Days』が思いきり駆け出す。華麗にステージを動き回り、全員が後ろを向いて一人一人自分の名前を呼びながら振り返る。初見でも誰でも一瞬で名前を覚えられる。最後に「さくら学院です!」。温かい。というか、熱い。ここはある意味、暖房が効き過ぎている。寒い冬が一気に覆され、季節すら変えてしまう。

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「ハロー!」「アイビー!」の掛け声から『Hello!IVY』へ。会場全体がさくら学院のフラッグで埋め尽くされ、ピンク色に染まる。整然としたフォーメーションと清楚な見た目と裏腹に、どこかしら力強くて狂おしい情熱が含まれている。簡潔に述べると、とにかくめちゃくちゃかわいい。冒頭2曲からすでに圧倒されてしまうのです。

「みなさん、こんばんわ! 私たち、成長期限定ユニット・さくら学院です」。2曲が終わり、MCへ。「はじめてさくら学院を観るって父兄さんもたくさんいると思うので、ここで自己紹介をさせてください」と言うと一人一人の自己紹介に入る。「小等部6年、髪を切りました、山出愛子です!」とさりげなく最新情報を盛り込んでくる山出と、その直後に「みなさーん、元気ですか? 元気があれば何でもできる!……実は、私も髪を切りました!」と田口華が最新情報を上乗せし、風車の理論で攻めてくる。

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 さくら学院のライブで3階までお客さんがいることははじめて、とメンバー同士で語り合う。「私たちのこと見えてますか?!」と3階席、1・2階席の観客を煽ると大きな歓声が響き渡る。12月はお祝いごとが多いという話題になると、岡田愛が「はい!」とわりと強引に手を挙げる。12月1日が山出の誕生日であることに触れ、「今が大切だと思うので、1秒1秒を大切に成長していきます!」と山出が抱負を語る。卒業生の松井愛莉、中元すず香、佐藤日向の誕生日であることにも触れると、野津が「はい!」と勢いよく手を挙げて、「友那乃も12月14日生まれなんですけどっ……(怒)」と不満そうに挟み込み、笑いが。メンバーが申し訳なさそうに、遅れてお祝いモードに。来年3月にグループを卒業する野津。「卒業まであとちょっとしかないので、その卒業までに歌とダンスのパフォーマンスのレベルをもっと上げて、あともう一つは私はドジっ子なんで……ドジをしないように頑張ります!」と遅れて抱負を語る。

「お祝いごとの多い12月なんですけど、まだほかにも私たちにとっても父兄さんにとっても大事な日、ありますよね。わかりますか?」という声に、少数の父兄の「はーい!」。「あれ? 少ない! いつもだったらわかってなくても“はーい!”って言うのにー!」という若干のおこ状態に笑ってしまう。

 ライブの翌日、12月8日はちょうど4年前にさくら学院が1st Single『夢に向かって』をリリースした日。そのカップリングの『School Days』と『Hello!IVY』をだから最初に持ってきたのかと頷く。菊地の「明日は皆さんお仕事や学校がありますよね。なので、1日早く皆さんと一緒にさくら学院の4周年をお祝いしたいと思いまーす!」に大きな拍手が起こり、元・父兄(熱烈なさくら学院ファン)の白井沙樹が「父兄代表として言わせてもらうと、やっぱり平日の遠征ってキツくないですか?」と、笑わせながらも父兄の気持ちを熟知しているその存在が重要に思えてしまう。

■部活動のシャッフルユニットでまさかあのユニットが……!

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 さくら学院は今日限りのスペシャルな企画を用意していた。アニバーサリーにふさわしい、部活動のシャッフルユニットが次々と発動する。

 ステージ上に映像が映し出され、そこに『(自称)新聞部・SCOOPERS』の文字。インテリ風のメガネ着用の水野由結、磯野莉音がスタンドマイクで『Brand New Day』を披露。客席は2人の動きに倣い、腕を左右に振る。磯野ももちろんだが、水野の珍しいメガネ姿に心の中で奇声を上げた父兄も少なくはないだろう。

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 その直後、「ムニャムニャ」と寝ぼけた様子で現れるパジャマ姿の菊地。「あれ? やばっ、出番間違えちゃった……ヤバい! 先生に怒られるっ!」と慌ててステージを去る一連の動きに会場が笑いに包まれる。菊地と違って、正しい「パジャマ姿」の帰宅部・sleepiece。野津、大賀咲希、白井が担当し、さくら学院のTシャツとハーフパンツで今にも布団に入りそうなビジュアルだ。すると、バランスボールが用意されて早口言葉で競い合うコーナーが突如設けられる。大賀が「なまむぎなまごめなまたまご!」とある程度バランスよくボールに乗っかってクリアするが、野津は「なまむぎなまごめゃーーーーー!!!!!」とボールから落ち、まるで先ほどの「ドジをしないように頑張ります!」という抱負が大きなフリとなってしまう。結局、負けた白井が買い出しにパシられるという展開に。

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 テニス部・Pastel Windは菊地、水野、磯野、山出がテニスラケットを持って登場。『予想以上のスマッシュ』の曲名通り、カラーボールをラケットで打つ。幾つか遠くの客席まで届き、まさに予想以上のスマッシュである。

 続いて科学部・科学究明機構ロヂカ?の『サイエンスガール▽サイレンスボーイ』。白衣を着た田口、野津、倉島颯良が担当した。活動が休止していた科学部の一夜限りの復活は超絶レア。クセになる「なぞ〜♪」のフレーズ、耳に残りやすいメロディ。もっと話題になってもいい楽曲のクオリティで待ち望んでいる父兄も多く、その名前が表示された時の歓声がより大きく聞こえた。

 それぞれのユニットのライブが終わると、白衣を着た菊地が博士風のハゲのカツラを被った状態でステージに戻ってくる。何度も「サイエンスガール、サイレンスボーイ、なぞ~♪」としつこく歌い、奇妙な動きをはじめる。そんな菊地を見た水野が不安そうに「最愛……? 最愛……?」と話しかけ、ここから生徒会長とパフォーマンス委員長のコントが始まる。

「あのね、科学部は一回やってみたいと思ってたの。こっそりやれると思って。ところで、これ新しいカツラなんだけど、どう思う?」事務所の倉庫からこっそり持ってきたというカツラを、菊地が自慢げに水野の紹介する。戸惑い気味の水野にさらに実際にミュージックビデオで使用されたカツラであることを伝え、「由結も被りたいよねぇ……被ろうよーーーっ!!!」と異常なテンションで誘うが、水野が必死に拒む。「それ、事務所からこっそり借りてきたんでしょ? 返そうよ……」と水野の大人な対応に、「うん……」と菊地が子どものように、というか子どもだが、切なさそうに俯く。そんな彼女に水野が鋭い指摘をする。
「白衣も返そうよ。だって全然サイズ合ってないじゃん」
菊地の膝下付近まで到達する大きな白衣。そのミスマッチ感に改めて気付き、爆笑の渦に。
菊地「やだっ、絶対脱がないもん」
水野「わかった……脱がないのね」
なんともユルい。こんなユルユルの2人が別のユニットでキメて、まさか世界中を騒がしているとは……。

 その返答になるかのように、「この2人が出てきたってことは……ね」「ねぇ」と次のシャッフルユニットを匂わせる。「おおおーっ!」と父兄の激しい反応が響き渡る。

「今回、やってみた気づいたことは結構、由結と最愛の振り付けがバラバラになってたことに気づいて……」「ねっ(照)」と2人が顔を見合わすと、「だから結構、勉強になったんDEATH!」と声を合わせ、その瞬間だけまさかのYUIMETALとMOAMETALに。2人が「次の部活動はこちらDEATH!」と紹介すると、ステージ後方に『BABYMETAL』のロゴが。

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 どよめき混じり歓声と、大きな拍手。迎え入れられるのは、骨パーカーにフードを被った姿の山出と岡田。小6コンビの重音部・BLACK BABYMETALが『おねだり大作戦』を繰り出すのだから、「買って!買って!買って!買って!」に父兄の金銭感覚が試される。成長して大きくなった水野と最愛より、ある意味“BABY”の特権を生かした、小さい2人のパフォーマンス。完璧に振付を身につけたAIKOMETALとMEGUMETALはちゃんとキツネ様の指示に従えるのか。一夜限りの降臨は貴重でしかなかった。

 そのまま間髪入れず、ダンス部の『もってけ!セーラーふく』が始まる。キレッキレのダンスを炸裂される。その完璧なフォーメーションは驚きの連続。「んーっ」と考えるような仕草から、足元から顔を出す動きまでとにかく見どころが満載。あっという間に時が過ぎる。

 その後のMCでは、そもそも“Celebration(祝い)”の意味が何なのか菊地がメンバーに問う。野津の「あれでしょ、“お金持ち”の12月にしたいんでしょ?」という発言に笑いが。セレブか。「オリジナルを超える」が目標だったというシャッフルユニット。その裏話を新聞部・SCOOPERSがその名の通りスクープし、それぞれの部活動のここに至るまでの経緯を告げられる。

 帰宅部・sleepieceは元のメンバー3人がすでに卒業しているので、立ち位置表を送るようにお願いしたとリアルなエピソードが語られる。白井が卒業した“ある人”に尋ねたところ、「ちょっと不真面目な時期だったから書いてないや」と父兄なら誰もが杉﨑寧々を想起させる裏話。「思い出してまた立ち位置表書いて送る!」と言ってくれたものの、忙しかったのかメールが来なかったというまさにちょっと不真面目なエピソードにさらに笑いが。「看護師の勉強のため」と現メンバーは納得したが、ほかのメンバーに問い合わせても、堀内まり菜は「毎日妖怪と遊んでいるため」、飯田來麗は「冬物のパンダグッズを探しているため」と、卒業生の相変わらずな近況とともに結局立ち位置表が遠のいていった裏話が告げられる。

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 ライブは後半戦に突入し、『目指せ!スーパーレディー-2014年度-』で水野の「由結はこーんなに大きくなったもんっ!」に曲名の『2014年度』の意味を深く理解し、時の流れを感じる。キューブが3つステージに現れて、それぞれお立ち台としてメンバーが自ら移動させる。言ってしまえばただの箱なのに、パフォーマンスに効果的に使われる光景が見事すぎる。

『Hana*Hana』『アニマリズム』と次々に繰り出される楽曲。いちいちそのクオリティが突き刺さる。とにかく楽しくて幸せな気分に浸れる。『スリープワンダー』ではステージの1階と2階をメンバーがそれぞれ行き来して、久しぶりに披露されたこの曲に会場は大きな盛り上がりに。「2014年度の『スリープワンダー』、初披露だったんですけど、皆さんどうでしたかー?」の問いに対する大きな拍手がその満足度をあらわしていた。いまだ2階で寝っ転がっているままの田口に、「ちょっと華、いつまで寝てるの!?」とメンバーが叱ると「2階の眺めがめっちゃいいんだよ!」って自由すぎる発言が飛ぶ。

 MCでは、菊地の口から今回のステージの床にさくら学院のロゴマークが入っていることが告げられる。1階席の前方からは見えずらいが、2・3階など後方から眺められる光景が美しく、そこをメンバーが一列になって横、縦に横断するフォーメーションが気持ちいい。

 本編最後は『ハートの地球(ほし)』。メンバー全員がキラキラに輝くポンポンを使い、一つの大きなハートが形作られる。この曲の「離れていてもハートは一つ」というメッセージが目に見えて飛び込んでくる。今年、水野と菊地がBABYMETALの活動で8月のTokyo Idol Festivalに出演できず、日本とアメリカという離れた距離で当日を迎えることになった。だからこそ一つになったハートの説得力が半端ない。この日描かれるハートは2014年度のさくら学院の“絆”を象徴しているようで、さらに描かれる「S・A・K・U・ R・A」の文字に目頭が熱くなってしまう。

十人十色で個性豊かなメンバーでも、一つの文字を作り上げる姿がとにかく清く美しい。

■中元すず香「私にとって、大切な母校です」

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 アンコールでは、冒頭から野津と白井の『購買部』が登場。「皆さん、まだグッズチェックしてませんよね?」と今回のライブの物販商品をモニターを使って紹介。新商品の特製のグラスについて野津と白井が紹介する。

「これは使えますよ」「予備でもう一個買うでしょ」「パーティーとかだと親戚10人くらい集まりますよね」「軽く20個くらい買ってください」軽快な掛け合いに笑いが起きる。『おねだり大作戦』にさらに追い討ちをかけるように、父兄の財布の紐をがっちり掴んでくる。これは、さくら学院のライブで唯一恐ろしい時間なのかも知れない。

 オルゴールのイントロが鳴り出すと、『未完成シルエット』が始まる。シルエットのようだが確かにそこに佇み、そのタイトルらしかぬ完成度で披露する。それでも曲が終わると、水野が「でも、まだこの『未完成シルエット』は未完成だと思うんですよ。だから3月までにもっともっと絆を深めて、“完成”した『未完成シルエット』の2014年度バージョンを届けられるように“顔笑る”ので、楽しみにしてください!」と2015年に向けて、さくら学院はつねに前進あるのみ。現メンバーでまだまだ上を目指していく覚悟が伺えた。

 卒業まであと4ヶ月。来年の2月15日に恵比寿LIQUID ROOM、3月26日に渋谷TSUTAYA O-EASTでの単独ライブの告知が行われる。

「楽しい時間もあっという間で、残すところあと1曲となってしまいました」
父兄の「えーーっ……」というため息まじりの声。「私たちがここまで来れたのは、本当に父兄さんのおかげです。だから今日、皆さんにあらためてお礼を言います。今まで支えてくださって、本当に本当にありがとうございます!」と菊地から感謝の気持ちが伝えられると、水野が「ここにいるのは10人ですが、卒業生も入れた19人で今日を迎えられたなって思います。そこで、今日は卒業生を代表してこの人からメッセージを預かっています。それでは、どうぞ!」と告げると、なんと映像には一昨年度に卒業した中元すず香の姿が。

「さくら学院が4周年ということで、父兄の皆さんに支えられてここまで来れたと思うとうれしいです。私はさくら学院で“一人じゃない”ってことを学びました。生徒会長として最初は焦りがあったんですが、みんなが団結して私のことを心配してくれて。私が仕切ろうと思っていたのに、みんなに支えられているってことがわかって」

 SU-METALではない、中元すず香が喋る姿は1秒1秒が大切でしかない。「この先もさくら学院はもっともっと成長していくと思います。私にとって、大切な母校です」力強いメッセージの後、大きな拍手に包まれる。現役メンバーはこの言葉をどんな気持ちで聞いていたのだろうか。中元すず香はもちろんのこと、その映像を見つめるメンバーの表情も見逃せなかった。

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 そしてアンコールの最後は、『夢に向かって』。ちょうど明日で4歳を迎えるこの曲は、かつて新入生だった水野がセンターに立ち、やがてそこが山出に移り変わる。さくら学院の伝統が受け継がれていく姿が描かれている。

「歌い継がれる」、これがさくら学院の一つの重要なテーマなのかも知れない。

 清く美しくパフォーマンスを繰り広げるメンバーだが、そこには過酷なトレーニングの日々があるに違いない。決して簡単に辿り着けない歌とダンスの数々に、冥々之志(めいめいのこころざし)があるのだろう。それでも笑顔で炸裂させるのだから、この場所では“夢”も“希望”もすんなりと受け入られてしまう。

 応援するはずが、いつの間にか応援されている。さくら学院は、悩む暇があるならワハハと笑わせてくれる。明日の朝の「いってきます!」に影響を及ぼす。日々の疲れがすべてポジティブに浄化される“完全燃焼”のライブに、最初から最後まで圧倒され、自然に涙が溢れ出てしまうのです。

 終演後、会場内にジョン・レノンの『Happy Xmas(War Is Over)』が流れた。12月8日はさくら学院の生誕日であり、ジョン・レノンの命日でもある。これは偶然の一致とは思えない。世界に愛と平和を訴え続けたジョンの魂がもしさくら学院に受け継がれたのなら、この曲が流れたのは意味のあるタイミングに思う。なぜなら、さくら学院のライブは愛に溢れている。もし、愛の存在を疑うならここに来ると少し思い直すかも知れない。すべてを笑顔に変えてくれる。だから、最も愛を大切にしたくなる。

「ありがとうございました!」ステージを去る最後まで、メンバー全員が「ありがとう」という言葉を口にする。こんなに素晴らしい光景を観てしまったら、誰もが父兄にならざるをえないのです。

 卒業までカウントダウンが近づいている。“完成”したシルエットが浮かび上がるその日に、父兄はハンカチを何枚用意したらいいのだろうか。
(取材・文/竹内道宏)

《セットリスト》
01、School Days
02、Hello!IVY
03、Brand New Day(新聞部 SCOOPERS)
04、すいみん不足(帰宅部 sleepiece)
05、予想以上のスマッシュ(テニス部 Pastel Wind)
06、サイエンスガール▽サイレンスボーイ(科学究明機構ロヂカ?)
07、おねだり大作戦(BLACK BABYMETAL)
08、もってけ!セーラーふく
09、目指せ!スーパーレディー-2014年度-
10、Hana*Hana
11、アニマリズム
12、スリープワンダー
13、ハートの地球(ほし)

アンコール
14、未完成シルエット
15、夢に向かって

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竹内 道宏(a.k.a. たけうちんぐ)ライター/映像作家
様々な媒体で音楽系、映画系、体験系の記事を執筆中。
映像作家として神聖かまってちゃん等のライブ映像を撮影し、YouTubeにアップロードする活動を行っている。
また、映画監督として初監督作品『新しい戦争を始めよう』は現在DVD発売中。次回作は、大阪のアイドル・いずこねこ主演『世界の終わりのいずこねこ』。
現在はすべてを放り投げるほどBABYMETALに身を投じ、命ある限り行く所まで行くつもりです。YUIMETAL最高!!!
たけうちんぐダイアリー(ブログ)http://takeuching.blogspot.jp/

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