練習場所を巡ってユニット同士で喧嘩をしたことも… 仮面女子の苦難、想い、成長…そして結束が詰まった2ndワンマン

 注目すべきは、「仮面女子」としての彼女たちの一体感だ。前回のライブは、各ユニットが自分たちのユニットの衣装を着て登場し、後に仮面女子の衣装にチェンジはしたものの、基本的には仮面女子としてリリースした楽曲も自分の所属ユニットの衣装を着て歌っていた。そして、互いのユニットの持ち歌をシャッフルして歌ったり、ユニット間で対決したり……。それはそれで悪くはないのだが、「仮面女子」のワンマンライブと言うより、「アリス十番」「スチームガールズ」「アーマーガールズ」のスリーマンライブ、3組のユニットがコラボレーションで一緒に曲を歌っている……という印象だった。

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 しかし、今回は違った。おそらく初めて彼女たちのライブを観た人は、「アリス十番」「スチームガールズ」「アーマーガールズ」と言われても、何のことだか分からなかっただろう。もちろん、単純な見た目の話として、今回は衣装チェンジがなく、終始、仮面女子の衣装だったというのもある。仮面女子として歌う曲の方が、ユニットで歌う曲よりも多かったのも事実だ。だが、ライブを通して観ていると、複合ユニットということを忘れさせてくれるぐらい、“仮面女子”というユニットとしてのまとまりを感じさせてくれた。ステージかける真剣さが違うのだ(この辺りは、後日公開するリハーサルのレポートで詳しく触れたい)。

 また、このライブは、彼女たちの成長を改めて感じるステージでもあった。

1410_kamen_zepp_10.jpg2階席には体調不良で休養中のアリス十番・早瀬愛夢と、スチームガールズを卒業した佐倉梨杏が。

 そのきっかけは、2回目のMC。仮面女子とアリス十番のリーダー、桜のどかが「本当にデビュー当時では考えられないような観客の多さで、感動しています。こんなのデビューの頃は考えられなかったよね?」とアリス十番の話題を切り出す。仮面女子とアリス十番のセンター、立花あんなも「ファンよりメンバーの方が多かったみたいな時があった」と振り返る。2011年の結成当時は18人組のユニットだったアリス十番。今残っているオリジナルメンバーは、桜のどかや立花あんななど5人。今年4月にアリス十番に加入した現役東大生アイドルの桜雪曰く“アリスプロジェクト恒例の春の解雇祭り”【編注:毎年、春になると事務所を解雇されるタレントが出ていることから。ちなみに、桜雪のアイドルデビューは2012年だが、2010年から事務所に所属してタレント活動をしている、事務所の古参タレント。】を生き残ったメンバーだ(もちろん、円満卒業をしていったメンバーもいる)。彼女たちは、当時は見ることができなかった美しい景色――「暗転してもステージが見えるほど」と彼女たちが話す、会場を照らす無数のサイリウムを掲げた多くのファンに感謝を述べた。

 そんな中、最後のMCで、来年11月23日にさいたまスーパーアリーナでワンマンライブを開催する発表が。直前に発表された「1月1日にニューシングルのリリース決定」という1つ目の重大発表のときは、会場からの「お~」という歓声が聞こえたが、ワンマンライブの発表では「キャー!」というメンバーの奇声ともいえる叫び声が会場に響き渡った。桜のどかも「予想をはるかに超えすぎていて、まったく意味が分からない」と呟く。当然だ。彼女たちはデビューの頃は考えられなかった光景を目にしていると思いを馳せていたばかりだったのに、会場にいる誰もが予想しないことが起こったのだ。

 そして、アンコールで再び登場すると、桜のどかは「ここで少しお話をさせて下さい」とファンにこれまでの思いを語りかける。

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はちゃめちゃにやってるだけじゃない。

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