「アイドルとしての経験を生かせた」 元地下アイドルが主催するライブで見せたある工夫とは

1410_mikulive_04.jpgさちこ。1410_mikulive_06.jpg星乃ちろる。1410_mikulive_07.jpg辻あいり。

 また、ファンに対しても“元アイドル”らしい視点が。物販の際、スムーズにお客が回転するように物販エリアを配置するのは当然だが、今回はさらにお客同士のコミュニケーションが取れるように工夫したそうだ。

「対バンライブでは、それぞれのアイドルのファン同士が交流することもあるんです。だから、出演者が会場の真ん中に集まって、物販をするという事もできましたが、それだとお客さん同士が話せる場所がなくなってしまうので、あえてお客さんが会場の真ん中に集まるように、物販のテーブルを壁沿いに配置する事にしました」

 ほかにも、それぞれのアイドルがバラバラに持ってくる音源のCDをひとつにまとめて、ステージの音響を担当するスタッフが扱いやすくするなど、スタッフへの細かな気配りもみられた。

「主催ライブをするにあたり、今まで経験として積み上げてきた事が、役に立ったと思います」と語る加藤未来。

 また、アイドルが表現したいものがあるように、もちろん振付師もアイドルを通して表現したいものがあるようだ。互いの表現したいものを突き詰めながら、観客を盛り上げるためのステージは作られていくという。

「地下アイドルの主催ライブやバースデーライブは、いつも同じ出演者を呼んで、同じお客さんが来て、同じ場所で同じキャパシティーということが多いんです。毎回、同じようなライブにしかならないことがほとんどなので、ライブを開催するごとに違うものを楽しんでもらいたいと考えています」

 そう語る加藤未来の今回のライブは『お屋敷で開催するパーディーに、魔法使いが作ったかわいらしいアイドルがやってくる』というストーリーを持たせたもの。ライブの冒頭には、“物語”を伝えるナレーションも入っていた。



1410_mikulive_05.jpg加藤未来。

 最後に加藤未来は「毎回違う物語で楽しんでもらえるような主催ライブを、これからも開催していきたいと思います」と今後を見据えた。

 自分がステージに立っていたからこそ分かるファンやスタッフへの気遣いや工夫がみられた“元アイドル”の主催ライブ。終始アットホームな雰囲気で、訪れたファンたちの満足度も高そうだった。星の数ほどある地下アイドルのライブだが、こうした個人が主催するライブに足を運んでみるのも面白いかもしれない。
(取材・文/桜井飛鳥)

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